サンコー、高校生の見学を受け入れ 車両に触れ業務を知る
物流企業
2017/06/29 0:00
【栃木】サンコー(阿部光記社長、栃木県日光市)は12日、地元の日光明峰高校の職場見学を受け入れた。訪れたのは、2年生の男子生徒5人と女子生徒7人。この日訪問する4社の中で、唯一の運送事業者として選ばれた。 サンコーは工業製品や食品輸送を扱っており、車に直接触れることで業務を知ってもらおうと、冷凍・冷蔵トラックのほか、ゲート付きクレーン車や平ボディー、大型ウィング車など6台を組み合わせて舞台を設営した。 マイナス30度近く冷やした冷凍車の庫内を体験。庫内で普段使う治具などを配置し、日常業務をどのように営んでいるか感じられるよう工夫した。 また、大型ウィング車の屋根を開放して青空教室にし、物流業界の市場規模や役割、生活必需品の輸送から、ライフラインとして震災時に救援物資を輸送したことを紹介した。 更に、フォークリフトでパレット積みした机をトラックで囲んだ中庭に移動。小型クレーンで吊り上げ、荷役作業を再現した。 最後に、阿部社長は「自分は高校を卒業した後、20歳で運送業界に入り、26歳でこの会社を興した。今、38歳だが、皆さんが見てきた仲間と一緒に働いている。物流業界は社会生活に不可欠であり、それを支えることに誇りを持って働ける職場だ。高校生の皆さんも、いずれ社会に出る。大人になる過程でいろいろな悩みを持つと思う。今日学んだことを糧にして欲しい」と呼び掛けた。(佐々木健) 【写真=大型ウィング車の屋根を開放して青空教室】