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茨ト協/トラック総合会館竣工、全国初の防災機能整備 倉庫棟でリフト研修可能

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2017/06/26 0:00

 【茨城】県の防災基地を備えた、全国初のトラック総合会館が竣工した。茨城県トラック協会(小林幹愛会長)が6年がかりで構想を進めてきた。有事の際には地域住民の避難場所として活用できるのが最大の特長。10日には、国土交通省や県などの関係者のほか、関東地区のトラック協会長や専務、茨ト協会員ら多くの参加者による竣工式が行われた。(谷本博)  東日本大震災により、茨ト協の会館の一部が損壊。会員増加に伴い、施設が手狭になっていたこともあり、これらを契機として建築・移転を決め、準備を進めてきた。敷地面積2万平方メートルと、旧会館と同じ水戸市に位置するが、数倍の規模に拡張。駐車場は310台分の収容が可能だ。  常磐自動車道・水戸インターチェンジ(IC)、北関東自動車道・茨城東ICから、それぞれ十数分程度。県庁からは至近の距離に立地。事務棟は2階建てで、延べ床面積2990平方メートル、平屋建て倉庫棟は800平方メートル。県の備蓄倉庫は平屋建てで1200平方メートル。食料や水、トイレ関連用品などを保管する。  事務棟は避難場所として利用することを想定し、2階の天井高4メートルを確保したほか、耐震基準の1.25倍まで高めた。県との防災情報ネットワークシステムや全ト協とのテレビ会議システムを導入した災害対策本部室、シャワー室なども用意した。  倉庫棟はフォークリフト研修施設にもなるほか、緊急時の荷さばき場としても活用できる。屋外には、ヘリポートや非常用発電機2基のほか、井戸やかまどベンチ4基を設置。災害時の炊き出し場所としても役立てる。  竣工式で、小林会長は「長年の悲願だった防災機能を備えたトラック総合会館が完成した。東日本大震災を機に建設構想がスタートし、足掛け6年での竣工となった。社会と共生しながら、飛躍する茨ト協の会員1500社の中枢基地として役立てていく」とあいさつ。  国交省の藤井直樹自動車局長が「防災機能の充実は国を挙げて取り組んでいる。県の防災基地を併設した同会館は、全国初の試みとして注目される」と祝辞。橋本昌知事は「県の3カ所目の備蓄倉庫となるが、水戸市という交通要衝にあり、県最大の備蓄倉庫となることで大いに期待できる」と述べた。  全ト協の星野良三会長が乾杯の音頭を取り、「素晴らしい会館ができた。後は、立派な魂を入れて欲しい」とエールを送った。 【写真=駐車場は310台分の収容が可能】





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