フルハーフ、厚木工場で2直体制 10月メド 生産能力上げ納期短縮 需要に供給追いつかず
産業
2017/06/19 0:00
日本フルハーフ(上野晃嗣社長、神奈川県厚木市)は10月をメドに、本社の厚木工場(同市)のラインで2直体制を敷き、ウィングルーフ車などの生産能力を現行の2、3割程度引き上げ、納期短縮を図る。3月には大型冷凍車「ザ・冷凍車」やバントレーラなどの生産能力を引き上げるため、既に厚木工場でラインを見直しているが、「それでも需要に供給が追いつかない」(営業推進部)状況は当面続きそうだ。(高木明) 今回の対応はウィングルーフ車と温度管理車の納期短縮を図るためで、厚木工場で材料手配や人員の配置などを見直すとともに、2直体制を敷く。現行の生産能力(1日当たり)はウィングルーフ車40台、温度管理車15台だが、それぞれ50台、20台程度に引き上げる。要員も現行の1700人から1950人ほどまで増員する。 3月に大型冷凍車やバントレーラの増産などに向け、厚木工場の近隣の土地・建物3300平方メートルを確保。厚木工場ラインで「混流生産」していた工程などを新しいラインに移転、専用ライン化することで、生産能力を倍増した。 国内の大型トラックの需要は排出ガス規制対応車への代替えや車両の大型化などにより堅調に伸びている。このため、架装メーカーでも完成車・民需向け共に生産が追いつかない状況が続いているという。 日本フルハーフでは「冷凍車、バントレーラなどは以前なら納車までの期間が2年弱かかっていた。しかし、直近では生産ラインの専用化などにより1年程度に短縮された。今回の対応で、ウィングルーフ車の納期も半年から1年程度に短縮される見込み」(営業推進部)としている。 【写真=ウィングルーフ車の納期は、半年から1年程度に短縮される見込み】