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千曲運輸、人気アニメでラッピング 動画サイト文字表現入れ 22年まで若年層向け地元PR

物流企業

2017/06/15 0:00

 【長野】千曲運輸(中島剛登社長、長野県小諸市)は、小諸市を舞台にしたアニメーション作品『あの夏で待ってる』のイラストを施したラッピングトラックを導入した。市の観光振興策を踏まえて制作し、5月27日に小諸市役所で開かれたイベント「KOMORO CARnival」で披露した。2022年3月31日まで、関東中京関西方面へ地元特産の高原野菜を乗せて走る。(渡辺耕太郎)  同作品は、小諸市に住む高校生の恋愛模様を描くラブコメディーで、同市には放映以来、全国各地からファンが観光に訪れている。地上波の放送終了5周年を機に、市が事業用トラックへのラッピングを企画し、協力事業者を公募。25トン車の導入時期がちょうど重なったことから、中島社長が声を上げ、広告宣伝費も無料で引き受けた。トラックの左側面に、県道139号の景色をバックにキャラクターが市の特産物を持ったり味わったりしているイラストを印刷した。  一方、右側面は市のPRに特化。人気動画共有サイトで多用される文字表現を取り入れ、ゆるキャラ「こもろん」や観光ページとリンクするQRコードを配し、特に若年層に向けて魅力をアピールする。目立つデザインで、高い注目度が期待される。著名なモデルなどを使うより、制作費を抑えられるメリットもある。  両面ともに耐久性に優れたインクを使い、コンテナに直接印刷するボディープリント工法を採用。塗装やシート工法に比べ安価で、車体を傷付けることなく作業でき、奇麗な状態を長期間維持することが可能だ。  中島氏は「社会貢献の一環としてスタートしたが、想像以上に反響がある。長野県トラック協会青年部(吉川泰教部長)の仲間からも好評で、故郷を宣伝する新しいアプローチになると思う。乗車するドライバーが『見られている』ことを意識し、より丁寧に運転して、業界全体のイメージアップにもつながればうれしい」と話している。 【写真=「なつまちトラックの前で手を広げる中島社長(上段)と動画共有サイトをイメージしたボディ右側面】





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