物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

ユニバーサル、県産品輸送を拡充 地元運送事業者と連携 地域の産業振興に貢献

物流企業

2017/06/08 0:00

 【滋賀】ユニバーサルロジ(安田昌生社長、滋賀県栗東市)は、県産品のデリバリー事業の拡充に向け、新たな県内輸送ネットワークの確立を目指している。新設した本社と物流センターを拠点に、地域密着の高付加価値配送を実現。同事業の母体となる協同組合の設立も視野に、県内の産業振興に貢献していく。(小菓史和)  県産品のデリバリー事業は、安田社長が副会長を務める滋賀県中小企業団体中央会(北村嘉英会長)が、地域起こしの一環として県産品のPRと販売促進に注力していたのがきっかけ。同社では文房具や食品の配送ネットを構築しており、多品種・小ロット輸送のニーズに対応してきたことから、こうしたノウハウを生かせると思い、3月から配送業務を請け負った。  現在、大津、草津、栗東、守山、野洲、湖南、甲賀、近江八幡の各市と竜王町をエリアに事業を展開。ラッピングを施した専用の軽バン車も2台投入している。  また、2016年12月には、新たな本社事務所が完成。手狭になっていた事務所を野洲市から栗東市に移転するのに当たり、県内輸送ネットの拠点となるよう物流センター機能を持たせた。  3500平方メートルの敷地に設けられた一部2階建てのセンターと事務所は、延べ床面積1160平方メートル。配送業務のハブとするため、積み替えや荷さばきが効率的に行えるよう、十分な待機スペースや大型のひさしを備えた。温度管理の必要な荷物の一時保管にも対応している。  安田氏は「輸送ネット構築には、県内の運送事業者の協力が不可欠。会長を務める滋賀県貨物運送事業協同組合連合会のメンバーにも、母体となる協組の設立に向けて協力を呼び掛けていきたい。地元を知り尽くした運送事業者が連携すれば、製造業にとどまらず、県内の様々な産業の振興に貢献できるはず」と意欲をみせている。 【写真=十分な待機スペースや大型のひさしを備える】





本紙ピックアップ

CLO選任義務付け、チーム編成で全体最適化

 新物流効率化法(新物効法)に基づき、3200の特定荷主に選任が求められる物流統括管理者(CLO)――。CLOには、自社のみならずサプライチェーン(供給網)や社会全体を見渡せ、かつ物流に精通する人物が求められている。しか…

日通など、価格据え置き

 公正取引委員会は14日、2024年度の適正な価格円滑化の取り組みに関する特別調査の結果を踏まえ、取引価格を据え置かれ、事業への影響が大きい発注先として、日本通運(竹添進二郎社長、東京都千代田区)、電通、コーナン商事の各…

首相、ドライバーと対話

 政府は14日、首相官邸でトラックドライバーらとの車座対話を行い、石破茂首相をはじめ関係閣僚と、ドライバー、トラック運送の経営者が賃上げの実現に向けた適正運賃・料金の収受や、現場の環境改善などについて意見を交わした。(田…

北越コーポ、異業種ラウンド輸送推進

 北越コーポレーションは新潟工場(新潟市東区)で生産する紙製品の出荷について、関西向け鉄道コンテナ便の復路で、乗用車を積載する異業種ラウンドマッチング輸送を進めている。コンテナ積載率の向上とともに、環境負荷の低減に向け、…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap