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ニッコンHD/今期、自動車物流を深耕 稼働率向上に注力 新会社で通関業など本格化

物流企業

2017/06/05 0:00

 ニッコンホールディングスは2018年3月期、自動車及び自動車部品物流など既存事業を深耕するとともに、競争力強化を目指して設立した事業会社を本格始動させていく。過去2年間で物流センターの新増設及び車両購入など総額560億円超の大型設備投資を実施しており、今期は新規稼働施設の安定運用に注力することで、連結売上高1860億円(前期比3.7%増)、営業利益184億円(1.5%増)を見込む。(高木明)  17年3月期は232億円の設備投資を行い、国内9カ所、海外1カ所に物流センターを新増設(延べ保管面積10万6千平方メートル)するとともに、300台を増車(代替え含む)。16年3月期にも総額330億円を投資し、倉庫12カ所(9万9千平方メートル)、車両270台を増車して体制強化を図っている。  中でも、昨年8月から稼働した小川営業所第2倉庫(埼玉県小川町)は2階建て、保管面積1万8400平方メートルで、自動車部品、農機具などを取り扱う拠点の役割を果たしている。関越自動車道・嵐山小川インターチェンジ(IC)、花園ICから8キロに立地しており、交通アクセスが良い。  また、新しく設立した事業会社を本格始動させる。昨年4月以降、計5社を設立したが、中でもNKインターナショナル(谷口彰社長、東京都中央区)はフォワーディング事業・通関業を専門に行う国際物流会社で、10月から本格的に事業を開始。今後は同社が中心となって国内外を結ぶ複合一貫輸送サービスを提供していく。  ニッコンHDでは、4月にグループ会社の日本陸送(重盛真治社長、三重県鈴鹿市)が岐阜県可児市内に延べ床面積8100平方メートルの倉庫を開設。更に、8月にはイトー急行(加藤善啓社長、愛知県瀬戸市)の新センターが竣工する。黒岩正勝社長は「今期は新設した拠点の稼働率向上や、新会社の安定的な事業開始に注力していく」と話している。 【写真=グループ会社の日本陸送の新センター】





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