協組GREEN、仙台冷蔵センターが完成 給油スタンドなど導入 長時間労働を緩和
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2017/06/05 0:00
【宮城】グリーンエキスプレス(小林幸男社長、札幌市手稲区)グループの協同組合GREEN(同理事長)の仙台冷蔵センターが完成し、1日から業務を開始した。北海道-関東の中継基地の役割を果たす。更に、電動式パレットラックや給油スタンドなどを導入することで長時間労働の削減を図る。5月26日、現地で竣工式を開いた。(黒田秀男) 新物流センターの敷地面積は1万5600平方メートルで、仙台市宮城野区蒲生地区に建設。鉄骨造り一部2階建てで、延べ床面積が5100平方メートル。平屋建ての倉庫は全て冷蔵(チルド)庫で、床面積は4300平方メートルと広く、チルドの保管設備としては宮城県内でも有数の規模となる。 チルド庫は、荷さばきスペースと保管庫2室で構成。保管庫では電動式パレットラックを導入し、大で合計5456パレットの収納が可能。また、ドックシェルター26基のほか、給油スタンド(軽油)や大型洗車機1基も設備した。 当面は協同組合GREENと組合員4社が入居し、施設を有効活用する。 竣工式で、小林理事長は「仙台冷蔵センターは北海道と関東、関西を結ぶネットワークの中継基地として需要な拠点。乗務員の労務管理とともに、長時間労働を緩和する。仙台港を利用し、モーダルシフトに加え、輸出入貨物にも目を向けたい。地元食材に付加価値を付けて配送し、顧客ニーズに応える」と述べた。 同グループはグリーンエキスプレスを中核とした12者で構成。輸送から保管、人材派遣、農園など幅広い事業を展開。拠点は北海道内に加え、青森、埼玉、千葉の各県に構え、大規模な営業倉庫も道内や首都圏に保有する。東北では東北共栄運輸(秋山貴志社長、青森県八戸市)が八戸市内に拠点を構え、地域に密着した物流サービスを提供している。 協組GREENはグループ企業が組合員で、冷凍、チルド、常温など3温度帯食品や建設資材などの保管・輸送に伴う共同事業を展開する。 【写真=チルド庫は、荷さばきスペースと保管庫2室で構成】