トランシィ&伊勢湾倉庫、霞北埠頭センター竣工 四日市港で最大級
物流企業
2017/06/01 0:00
日本トランスシティと伊勢湾倉庫(波多野正昶社長、三重県四日市市)の共同出資による霞北埠頭流通センター(小林長久社長)は5月26日、四日市港霞地区に霞北埠頭流通センターを竣工、本稼働させた。 同センターは、四日市港コンテナヤード(CY)に隣接し、敷地面積5万4800平方メートル、倉庫の延べ床面積3万9700平方メートル、鉄骨造り2階建てで、四日市港の物流施設としては最大級の規模。垂直搬送機10基、ドックレベラー21基、大規模太陽光発電(メガソーラー)、自家発電設備などを擁する。 施設の両側に幅10メートルのホーム、長さ14メートルの庇(ひさし)を備え、雨天時の荷役作業も支障無くできる。1階に面積1170平方メートルの倉庫スペースを12コマ、2階には1450平方メートルを12コマそれぞれ確保。1、2階ともに、日本トランスシティが10コマ、伊勢湾倉庫が2コマ、出資比率に応じて利用する。 センター横では、四日市港と伊勢湾岸自動車道・みえ川越インターチェンジ(川越町)を結ぶ臨港道路の「霞4号幹線」が建設中で、開通すれば名古屋方面へのアクセスが飛躍的に向上する。 また、国土交通省から、港湾に立地する物流施設の再編・高度化により防災機能向上や物流効率化などを図る「港湾機能高度化施設整備事業」として採択されており、費用の一部に補助金を活用した。総費用は70億円。 竣工神事では、小林社長と日本トランスシティの小川謙社長らが玉串を捧げた。小林氏は「当センターは、国交省の港湾機能高度化施設整備事業の第1号に採択され、この事業に携われたことを誇りに思っている。日本トランスシティ、伊勢湾倉庫の両社が物流事業を通じ、地域社会の発展に貢献できるよう全面的に支援したい」と話した。(星野誠) 【写真=両側に幅10メートルのホーム、長さ14メートルの庇を備える】