車限令違反 協組への通知制度、高速3社が受け付け開始 累積点数 組合員ごと記載
産業
2017/06/01 0:00
東・中・西日本の高速道路(NEXCO)3社は7月から、高速道路通行料金割引の契約をしているトラック事業協同組合を対象に、参加組合員に車両制限令違反があった場合の違反累積点数の通知制度を開始する。これに伴い、通知希望申請の受け付けを5月25日から開始。申請書の受領月の翌月末から、希望する協組へ郵送で通知する。(田中信也) NEXCO3社に加え首都、阪神、本州四国連絡の各高速道路会社は4月から、軸重超過など車限令違反者へのETC(自動料金収受システム)コーポレートカード利用協組向けの大口・多頻度割引の停止措置を強化。これに伴い、組合員の違反抑制に向けた指導強化を目的に、情報提供を希望する協組を対象に通知制度を設ける。告知はNEXCO3社のホームページに掲載しており、契約協組に対しては順次、案内を送付している。 同制度では、所属組合員に違反があれば累積点数を通知。また、新規加入予定の事業者についても違反点数(違反歴)を知らせる。 初回は原則として、高速道路会社が申請書を受領した月の前月までに付与された累積点数を組合員(事業者)ごとに記載し、翌月末までに通知。例えば、受領月が6月となる新規申請の場合は、7月末までに郵送する流れとなる。 なお、2回目以降は毎月末に通知。通知対象となる期間は4月1日~2019年3月31日までの2年間だが、19年4月1日以降も継続する方針だ。 通知を希望する協組は、コーポレートカードを契約する支社の交通担当部署に申請。担当部署が内容を審査し、不備が無ければ違反点数を通知するが、NEXCO3社は「受け付け開始当初は申請が集中し、時間を要することが予想される」としている。 【写真=新規加入予定の事業者については違反歴を通知(イメージ写真)】