岩ト協大船渡支部、トラガールが通報隊に 高齢者の安全確保へ
団体
2017/06/01 0:00
【岩手】岩手県トラック協会の大船渡支部(松尾孝支部長)の会員事業者に所属する女性ドライバーがトラックを運転する際、高齢者の安全確保に向けた見守りを請け負うことになった。 5月22日に大船渡警察署で行われた委嘱状交付式へ、佐藤真樹子さん(中村建設)、白崎喜久子さん(高陽運送)、志田紗也佳さん(岩手県南運輸)、加藤妃絵さん(山城運輸)の4人が管内のトラガールを代表して出席。高橋仁署長から、「トラガール交通安全スクランブル通報隊」に任命された。勤務中に危険な動きをしている高齢者などを見掛けた場合、速やかに110番通報し、交通事故を未然に防ぐのが目的。 同署管内では近年、高齢者が犠牲となる交通事故が増加している。こうした傾向に歯止めをかけるため、プロドライバーの力を借りて、重大事故の発生を抑える対策に取り組み始めた。2016年6月に、初めてトラガールへ通報隊を依頼。16年度の通報は2件で、いずれも高齢者による危険な運転の事例だった。今回の委嘱は、18年5月末までの2年間。併せて、コンクリートミキサー車の無線連絡網を活用して交通弱者を見守る「交通安全・むせんでつなぐみまもり隊」も任命。代表者1人が委嘱状を受け取った。(今松大) 【写真=委嘱状を受け取る4人のトラガール】