物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

神戸港/将来構想、海上物流拠点を形成 輸送手段マルチモード化

団体

2017/05/29 0:00

 神戸市は19日、2050年を目標とした長期計画「神戸港将来構想」を発表し、神戸市東灘区の六甲アイランド沖に埋め立ての進む、神戸港沖埋立処分場(88万平方メートル)を利用した海上物流拠点を形成する方針を示した。  既存の港湾施設と合わせ、神戸ロジスティクスターミナルに位置付ける。六甲アイランドとは物流専用道路で結び、次世代コンテナターミナル、流通、加工、製造の各機能を備えたエリアとして運用する。  ASEAN(東南アジア諸国連合)及びインドの経済成長に伴う国際物流拠点の南下を見越し、ASEANなどから輸入した部品や食品材料をターミナル内で加工し、高付加価値商品として北米方面に輸出する仕組みを整えることで、アジア―北米のトランシップ需要を取り込みたい考え。  また、阪神国際港湾(川端芳文社長、神戸市中央区)らと連携し、国内企業の海外事業展開を支援しながら、重量物、特殊貨物といった多様な貨物への対応力を高めるとともに、輸送手段のマルチモード化も推進。神戸港の総合力をブランドイメージとして確立し、荷主の利益を高めて貨物量の増加につなげる。  神戸港沖埋立処分場は、大阪湾広域臨海環境整備センター(荒木一聡理事長、兵庫県副知事)が推進する大阪湾フェニックス計画の一環として、01年から埋め立てが始まった。現在の第2次工事は27年に終わる見込み。(蓮尾輝) 【写真=神戸港の総合力をブランドイメージとして確立】





本紙ピックアップ

フジHD、整備工場28カ所→50カ所

 フジホールディングス(松岡弘晃社長、東京都港区)は3年以内をメドに、グループの整備工場を現行の28カ所から50カ所に増やす。拠点や車両数の増強も図っていくが、整備拠点の拡充を優先し、安定した輸送サービスの提供につなげる…

日野・ふそう、生産拠点を3カ所に集約

 経営統合を進める日野自動車と三菱ふそうトラック・バス(カール・デッペン社長兼CEO=最高経営責任者、川崎市中原区)は、2026年4月からの持ち株会社体制への移行に伴い、日本国内に5カ所ある生産拠点を3カ所に集約する。併…

経産省、AIロボティクス戦略骨子

 経済産業省は8日、AI(人工知能)ロボティクス戦略の方向性の骨子を取りまとめた、と発表した。対象範囲のほか、AIの高度化やSDR(反響型インサイドセールス)の潮流を踏まえたサプライチェーン(SC、供給網)の在り方、先行…

富士ロジテックHD、「地域集中戦略」加速

 富士ロジテックホールディングス(鈴木庸介社長、静岡市葵区)は、神奈川県の一部エリアで物流拠点の開設を推進する「地域集中戦略」を加速させる。10月から、厚木市で「厚木三田第2ロジスティクスセンター」が本格稼働。県内の拠点…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap