物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

青森県&ヤマト運輸、Aプレミアムが好調 取扱個数 16年度2割増

行政

2017/05/29 0:00

 青森県とヤマト運輸(長尾裕社長、東京都中央区)が中心となって取り組んでいる輸送サービス「A!Premium(プレミアム)」が好調に推移している。2016年度の取り扱い個数は15年度に比べ2割増加。取り扱い品目の9割が地元の鮮魚や貝類などの生鮮品が占めている。大阪分室を設けたことで、西日本の需要の開拓が進んだことも、取り扱い個数の伸びに貢献した。  16年度の取り扱い実績のうち、海外への出荷が6割を占め、そのうちの6割超が香港向けとなっている。また、国内では16年度に開設した大阪分室がマーケット開拓をけん引し、西日本での取り扱い実績を伸ばした。全体の取り扱い個数は4355個と、15年度を800個以上も上回った。また、Aプレミアムの取り扱いには含まれないものの、同サービス向けの商談がきっかけで、県産品の出荷量が順調に増え、全体的な商取引の底上げにも寄与した。  16年度は、年間を通して多くの商談会や食品展示会に参加。16年7月には、従来サービスの対象外だった沖縄県への翌日午前配達をスタートさせた。更に、12月に地元銀行と連携協定を締結し、サプライヤーやマーケットの掘り起こしを強化。17年2月には、三村申吾知事自ら千葉へ出向き、販路開拓に向けたトップセールスを展開したほか、集荷時間を遅めに設定することで、水産業の盛んな下北地区からの商材を扱うトライアル輸送も週2回開始した。  今後について、県土整備部ロジスティクス推進グループの田沢謙吾マネージャーは「大阪に拠点を設置した効果が表れ、国内では西日本に強みがあることが分かった。引き続きセールスを強化していく。海外は、まだまだ掘り起こす余地がある。マーケティング調査を見極めながら、更なる開拓に努めていきたい」と意欲を見せる。(今松大) 【写真=三村申吾知事自らトップセールスを展開(2月、幕張メッセ)】





本紙ピックアップ

高校生提案、路線バス乗り継ぎ輸送

 物流危機を解決しようと企画した高校生のアイデアが、路線バスの乗り継ぎによる荷物輸送として具体化した。「2024年問題」に関心を持つ広島県瀬戸内高校の生徒が、貨客混載について中国運輸局に相談したのがきっかけ。産学官連携に…

「特車通行」方向性、確認制度で原則自動化

 国土交通省は、特殊車両通行制度について、一般的制限値を超える申請などを除き、全て特車確認制度による自動化を進めていく。道路管理者の負担を減らす。7日の社会資本整備審議会道路分科会の基本政策部会(石田東生部会長、筑波大学…

国交省/宅配便の受け渡し多様化促進、標準約款に「置き配」

 国土交通省は宅配便の多様な受け渡し方法の普及を図るため、標準宅配便運送約款を見直す。2026年度をメドに、「置き配」や宅配ボックスでの受け渡しを明記する。新たに取り組むトラック運送事業者が個別に認可を取る必要がなくなる…

イズミ物流、外国人運転者を積極採用

 ダイセーグループのイズミ物流(平川信社長、東京都千代田区)は、外国人材の採用に早い時期から目を向けてきた。採用準備をいち早く始めたことも功を奏し、外国人ドライバーCrew(クルー)は10月28日時点で11人を雇用。また…

オススメ記事

高校生提案、路線バス乗り継ぎ輸送

 物流危機を解決しようと企画した高校生のアイデアが、路線バスの乗り継ぎによる荷物輸送として具体化した。「2024年問題」に関心を持つ広島県瀬戸内高校の生徒が、貨客混載について中国運輸局に相談したのがきっかけ。産学官連携に…

「特車通行」方向性、確認制度で原則自動化

 国土交通省は、特殊車両通行制度について、一般的制限値を超える申請などを除き、全て特車確認制度による自動化を進めていく。道路管理者の負担を減らす。7日の社会資本整備審議会道路分科会の基本政策部会(石田東生部会長、筑波大学…

国交省/宅配便の受け渡し多様化促進、標準約款に「置き配」

 国土交通省は宅配便の多様な受け渡し方法の普及を図るため、標準宅配便運送約款を見直す。2026年度をメドに、「置き配」や宅配ボックスでの受け渡しを明記する。新たに取り組むトラック運送事業者が個別に認可を取る必要がなくなる…

イズミ物流、外国人運転者を積極採用

 ダイセーグループのイズミ物流(平川信社長、東京都千代田区)は、外国人材の採用に早い時期から目を向けてきた。採用準備をいち早く始めたことも功を奏し、外国人ドライバーCrew(クルー)は10月28日時点で11人を雇用。また…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap