物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

新成運輸、危険物倉庫が本稼働 分社化の成否占う試金石

物流企業

2017/05/25 0:00

 【三重】新成運輸(村木尚哉社長、三重県四日市市)は15日、新たに建設した危険物倉庫2棟を本稼働させた。2016年6月に倉庫部門を分社化した新成倉庫(村木聖子社長、同市)が運営する初の物流拠点で、物量が順調に推移している石油化学製品関係の仕事で業容拡大を図る。  4月29日に竣工した危険物倉庫は、新成運輸本社から直線距離300メートルにある同社吉崎倉庫(四日市市)の隣接地で、敷地面積3960平方メートル、それぞれ鉄骨造り平屋建てで床面積660平方メートルの倉庫2棟を擁する。消防設備やフォークリフトを備え、トラック30台の駐車が可能。  村木尚哉社長は「石油化学関係の仕事が順調に増えており、危険物倉庫では洗剤の原料となる界面活性剤などを取り扱う。四日市港に近いメリットもあるので、今後も物量の増加を期待している」と強調。隣接する常温倉庫と温度管理倉庫も含め、倉庫部門の着実な成長を見込んでいる。  特に、危険物倉庫は新成倉庫が直接運営する初の拠点となるため、分社化の成否を占う試金石と位置付けている。村木氏は「この危険物倉庫から、新成倉庫の業務が本格的にスタートする。トラック運送と倉庫を切り離して運営し、業務効率化を図ることで、両部門のレベルアップを目指したい」と話している。(星野誠) 【写真=消防設備やリフトを備え、トラック30台の駐車が可能】





本紙ピックアップ

公取委と中企庁、研究会発足

 公正取引委員会と中小企業庁は、サプライチェーン(SC、供給網)全体での適切な価格転嫁の取引環境実現に向けた官民の検討を開始した。現状の買いたたき規制の執行強化に加え、下請代金支払遅延等防止法(下請法)の改正を視野に、「…

北海道半導体人材育成推進協、物流課題調査へ検討会

 北海道で半導体関連産業の基盤強化を目指す「北海道半導体人材育成等推進協議会」は、関連する物流課題を調査するとともに、専門の検討会を設ける。秋ごろをメドに初会合を開き、年度内に現状の課題と対応策を整理する。18日、札幌市…

ヤマトオートワークス、事業者の最適稼働に貢献

 ヤマトオートワークス(金井宏芳社長、東京都中央区)は「稼働を止めない」を掲げ、物流・運送事業者のアセットの最適稼働に貢献している。整備計画や実績はデジタルデータで顧客と共有し、営業担当が顧客を月1回訪問して掛かったコス…

北陸道開通後/NEXCO調べ、農水産品の輸送量8倍

 中日本高速道路と東日本高速道路のNEXCO2社が19日発表した北陸自動車道に関する調査によると、部分開通された1972年から50年で、北陸から全国に向けた農水産品の輸送量が8倍に増えたことが分かった。新潟、富山、石川、…

オススメ記事

外国人労働者雇用、「社会全体の適応」重要

 人手不足を背景に、外国人労働者の採用が増えている。永住権のある外国人の採用をはじめとした従来の雇用の枠組みに加え、外国人在留資格の「特定技能制度」に自動車運送業が追加されるなど、様々な背景の外国人労働者が活躍できるよう…

公取委と中企庁、研究会発足

 公正取引委員会と中小企業庁は、サプライチェーン(SC、供給網)全体での適切な価格転嫁の取引環境実現に向けた官民の検討を開始した。現状の買いたたき規制の執行強化に加え、下請代金支払遅延等防止法(下請法)の改正を視野に、「…

北海道半導体人材育成推進協、物流課題調査へ検討会

 北海道で半導体関連産業の基盤強化を目指す「北海道半導体人材育成等推進協議会」は、関連する物流課題を調査するとともに、専門の検討会を設ける。秋ごろをメドに初会合を開き、年度内に現状の課題と対応策を整理する。18日、札幌市…

ヤマトオートワークス、事業者の最適稼働に貢献

 ヤマトオートワークス(金井宏芳社長、東京都中央区)は「稼働を止めない」を掲げ、物流・運送事業者のアセットの最適稼働に貢献している。整備計画や実績はデジタルデータで顧客と共有し、営業担当が顧客を月1回訪問して掛かったコス…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap