シモハナ物流/来春、本社隣接地に新社屋 新卒採用増へ教育体制を整備
物流企業
2017/05/25 0:00
シモハナ物流(下花実社長、広島県坂町)グループは、2018年3月の完成を目指して本社社屋の隣接地に新社屋を増設する。新卒者の採用増に伴い、手狭になったためで、既に用地造成を完了。近く建物の建設に着手する。一方、初任運転者の指導・監督指針の改正に合わせて教習車を導入。本社と営業所が連携しながら新人ドライバーのレベルアップを図る教育体制も整えた。(江藤和博) 17年4月の新卒者はグループ全体で117人、うちシモハナ物流が92人(大卒43人、高卒49人)で、18年4月には新卒採用を150人程度まで増やす計画。これに伴い、シモハナ物流を含むグループ4社が入居する現社屋はスペースに余裕が無くなっており、現社屋を残したまま新社屋を増設することにした。新社屋にはシモハナ物流を含めた2社が移転する予定。 駐車場を取り壊して用地を造成。代わりに現社屋の正面にあった印刷工場の跡地を賃借し、駐車場に改装している。 新社屋は敷地面積2千平方メートル、5階建てで、延べ床面積が現社屋の2倍以上の4千平方メートル。 新卒のドライバー候補のために、初任者教育も充実させている。リースアップしたトラック3台を教習車として活用。営業所の新人ドライバーを本社に呼び、指導・監督指針に定められた座学の全てと実車講習の一部を本社でカバーする。本社には講師として、自動車教習所の教官OB2人とトラックディ―ラー出身者1人を採用している。 シモハナ物流では、運行管理者やベテランドライバーに学科・実技の講習と試験を実施し、一定の基準をクリアするとマイスターとして認定する制度を設けているが、16年5月のスタートから1年経過して158人が認定された。本社で初任運転者講習を受けた新人ドライバーは、営業所でもマイスター社員から実践的な指導を受け、レベルアップを図る。 【写真=初任運転者講習のため教習車導入】