ケーツー、協力会社と全体MT 研修センターで基本学ぶ
物流企業
2017/05/22 0:00
【愛知】ケー・ツー(加納康史社長、愛知県豊田市)は7日、協力会社と共に中部トラック総合研修センター(みよし市)で全体ミーティングを開催した。年2回、安全大会を兼ねて社内で行っていた取り組みを拡大。研修センターの屋内実技練習場や研修室で基本動作を学んだほか、自社の車両を持ち込んでリフト作業やトラックの運行前点検を見直した。 加納社長が「過労死などの増加で働き方改革が叫ばれる中、時間外労働の上限が設定されれば、物流センターと実運送を主力とする我々のような業態の会社を取り巻く環境は、厳しさが増すと予想される。荷待ち時間を記録することなどで、荷主にも負担を掛ける時代になってきた」と指摘。 その上で「将来的に、トラックの自動運転や倉庫作業の無人化が進んでも、人材は会社にとって最も重要な資産。無理な労働をすれば、必ずしわ寄せがくる。これから生産性向上で変容する物流業界で淘とう汰たされないためには、社内の基盤固めが急務。全員が団結し、どうすれば生き残っていけるかを考えて欲しい」と呼び掛けた。 ミーティングでは、社内で発生した事故や不具合の事例を全体で共有。再発防止を図るとともに、基本的なトラックの運行前点検とリフト作業についての指導も受けた。 同社では2016年4月、安城市に鉄骨造り2階建て、延べ床面積4千平方メートルの物流センターを建設。今後は更なる施設竣工計画を立て、得意とする自動車部品などで倉庫ニーズに応えていく方針だ。 加納氏は「協力会社とも横のつながりを強化し、一体となって所得アップと業界の地位向上を目指すことのできる会社にしていきたい」と力を込めた。(梅本誠治)【写真=自社の車両を持ち込んでリフト作業を見直す】