MSジャパンサービス/トラック・バス用多機能リフト固定システム、5次元で計測・修正 作業時間を大幅短縮
産業
2017/05/22 0:00
自動車車体整備機器の開発・販売を手掛けるエムエスジャパンサービス(マルコ・スタチオーリ社長、埼玉県川口市)は、世界初といわれる5次元での計測と修正を可能にするトラック・バス用多機能リフト固定システム「ミラクル」を開発、6月1日から販売開始する。 同社は、自動車車体整備機器を中心とするイタリアの優れた商品と技術を、日本市場にアジャストして提供している。大型車に自動運転技術や自動ブレーキシステムなど電子部品が搭載される中、安全・安心につながる簡単で分かりやすい修理機器として開発を進めてきたのが、今回開発したミラクル。 特徴は①熟練作業者の経験と勘に頼りがちだったフレーム修正に代表される車体整備を、「計測」「記録」「基準」に基づき数値化②ジグ固定の修理作業で、ゼロを基準にミリ単位の正確な損傷判断・修理と作業時間の大幅な短縮――などを挙げている。 17日の説明会では、システムの概要を解説しながら実演。スタチオーリ社長は「世界で唯一となる鈑金技術伝承のアカデミーを開校して5年が経過した。今回開発したシステム機器が、次世代をにらんだ技術につながることを確信している」と述べた。(谷本博) 【写真=システムの概要を解説しながら実演するスタチオーリ社長】