3PL協、会長に和佐見氏昇格 東証1部企業が2代続く
団体
2017/05/22 0:00
日本3PL協会(大須賀正孝会長)は17日に開催した理事会で、大須賀会長(76、ハマキョウレックス)が退任し、後任に和佐見勝副会長(71、丸和運輸機関)が昇格する人事を決め、引き続き行われた総会で報告した。大須賀氏は2005年の日本3PL協会の発足時から会長に就いており、今回は初めての交代。トップは二代続いて「創業者」「東証1部企業の経営者」となった。(高木明) 大須賀氏は現在、浜松商工会議所会頭や静岡県トラック協会会長も務めていることから、多忙を理由に協会関係者に退任の意向を伝えていた。ただ、今後も名誉顧問として残り、「大須賀塾」の開催など協会運営に参画していく。 和佐見氏は「大須賀会長は設立時から会員数を3倍に増やす一方で、会員の勉強会『大須賀塾』を延べ21回開催するなど大きな功績を残された」とたたえた。その上で、「若い人が積極的に業界に入ってくるよう、労働環境を変える必要がある。そのためには、良質な物流サービスを提供し、適正な運賃・料金を収受しなければならない。大須賀イズムを伝承していく」と抱負を語った。 大須賀氏も「物流業界の最大の課題は、若い人材をいかに確保するか。3PL事業を成功させるのは優れたマテハンや物流機器ではなく、やはり人材だ。和佐見氏の仕事ぶりは会社の成長を見れば分かる。新体制の下で協会を更に発展させて欲しい」とエールを送った。 同協会は05年5月「3PL事業の人材育成と確保」を掲げ、会員84社でスタート。現在、会員は245社に拡大している。なお、大須賀氏は近鉄物流(現近物レックス)を買収、ハマキョウレックスを東証1部企業に育て上げた。和佐見氏も同じく丸和運輸機関を東証1部に上場させている。 【写真=握手する大須賀会長と和佐見新会長(左)】