八ヶ岳野菜輸協、中部横断道の早期開通を陳情 人手不足解消へ
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2017/05/18 0:00
【長野】八ヶ岳地区野菜輸送協議会(小池和幸会長)は4月28日、長野県庁を訪問し、整備が進んでいない中部横断自動車道・長坂(山梨県北杜市)―八千穂(長野県佐久穂町)の早期開通を要望した。長野県川上村・南牧村・小海町の村長・町長も随行し、陳情書を手渡した。 小池会長が「人手不足の解消に向け、トラック業界は改革を迫られている。若者を集めるには、労働時間を短縮するほかない。早急な全線開通をお願いしたい」と強調。その上で「八ヶ岳地区は日本有数の高原野菜の産地だが、最寄りの高速道路インターチェンジ(IC)まで1時間は必要。開通の遅れは、トラック事業者だけでなく地域産業経済にとっても死活問題となる」と理解を求めた。 長野県建設部の油井均部長は「2016年5月、北杜市で決起大会を開き、国に要望書を提出した。今後も、意見を集約して改めて働き掛けていく」と述べた。 中部横断道は静岡市清水区を起点に山梨県甲斐市を経由し、長野県小諸市に至る延長132キロの高速自動車道。未開通区間である新清水ジャンクション(JCT)―六郷ICは19年度中に開通予定であるのに対し、山梨県と長野県をまたぐ長坂―八千穂は基本計画区間のまま事業化されていない。(渡辺耕太郎) 【写真=小池会長(右)が油井県建設部長に陳情書を手渡す】