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ケイソー、小児用AED 車両に搭載 もしもの事態に備え

物流企業

2017/05/15 0:00

 【千葉】ケイソー(伊藤淳社長、千葉県柏市)は4月28日、成人用AED(自動体外式除細動器)だけでなく、新たに小児用AEDの搭載を開始した、と発表した。学校給食配送で小中学生と接する機会が多く、「子供たちの『もしもの事態』に備えて力になりたい」と考え、搭載を決めた。ケイソーによると、「業界初の取り組み」という。(井内亨)  対象車両は柏市内の学校給食配送車3台と、スーパーマーケットのカスミ(石井俊樹社長、茨城県つくば市)が運営するカスミネットスーパー向けの配送車3台。配送とAEDを通じて該当エリアの人々にも貢献したい――という思いから、カスミネットスーパー向けの配送車を対象に、千葉県柏市や埼玉県三郷市、越谷市など一部地域で導入。配送中や配送先での非常時でも、迅速な対応を目指す。なお、搭載車のドライバーは全員、AED講習を受けている。  また、AEDの常設が困難なイベント会場への登載車配備サービスで、配備期間をイベントだけでなく、機材搬入、設営から撤収までに延長。会場を設営する業者の非常時にも対応する。搭載車は配備完了後、飲食物の冷凍冷蔵庫としても活用できる。同サービスは、軽貨物運送サービスを展開するK’s BOX transport(神田飛社長、東京都東村山市)と協力し行う。  今後の展望について、ケイソーでは「現在、AED搭載車専用のポータルサイトを開発中。GPS(全地球測位システム)を活用して、配送中車両の位置情報検索コンテンツを公開したい。有事の際は、近くのAED搭載車を確認することができる」としている。 【写真=学校給食配送車3台とスーパーマーケットの配送車3台が対象(一部画像処理しています)】





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