磐栄アグリカルチャー、水耕野菜 販売拡大 地元スーパーでキャンペ
産業
2017/05/01 0:00
磐栄ホールディングス(村田裕之社長、福島県いわき市)傘下の農業生産法人、磐栄アグリカルチャー(同)は4月から、食品スーパー向けの水耕栽培野菜の一般販売を拡大している。23日にはヨークベニマル新谷川瀬店(いわき市)で無菌栽培したフリルレタスの販売キャンぺーンを実施。同市のご当地アイドル「アイくるガールズ」のメンバーも応援に駆け付け、新鮮で安定供給できる葉物野菜をアピールした。 磐栄HDは空き倉庫の有効活用と新規雇用の創出対策として、2016年春から農業分野に参入し、秋にヨークベニマルのいわき市内の店舗に出荷を開始。安定的な生産体制が整ったことから、従来の13店舗での限定販売から福島、茨城両県の69店舗に拡大することにした。 同市内にある生産施設(植物工場)の面積は1200平方メートルで、完全人工光を使用し、無菌状態で栽培。種をまいてから40日後には収穫でき、1日当たりレタス2700株(1株当たり約70グラム)を出荷できる。収穫したばかりの野菜をヨークベニマルいわき配送センター(同市)に持ち込み、方面別の共同配送用トラックで運んでもらい、各店舗に供給する。 キャンペーンでは、水耕無菌栽培の自社ブランド「ばんえいナチュフレ」をアピールしながら、村田社長がご当地アイドルと一緒にレタス(1株、税込み129円)の購入を呼び掛けた。日曜日の夕方とアイドル人気も加わり、コーナーは大勢の買い物客でにぎわった。 今後、加熱熟成した黒ニンニクや自社農園で収穫、精製したオリーブ油などの販売も手掛けるなど、農業分野を拡大していく。また、栽培から収穫、出荷、配送までの一貫サービスに取り組み、鮮度維持と物流コスト削減を目指す。(富田久男) 【写真=レタスの購入を呼び掛ける村田社長(左端)とご当地アイドル】