白河の関TS、順調に利用者数伸びる 食堂用地確保し利便性向上へ
産業
2017/04/24 0:00
白河の関トラックステーション(TS、福島県泉崎村)の駐車場利用台数が1日当たり200台を超え、休憩室やシャワールームの利用者数も順調に伸びている。しかし、シャワールームの部屋数(男性用2室、女性用1室)が少なく利用時間(午前9時~午後5時)も短いことや食堂が無いことなど、一部ドライバーから更なる利便性向上を求める声が上がっている。 2015年10月、泉崎村の国道4号沿いに貨物自動車運送事業振興センター(大須賀正孝理事長)と福島県トラック協会(渡辺泰夫会長)が共同運営する全国初のTSとしてオープンした。敷地面積1万8400平方メートルと広大で、駐車場内には緊急用のヘリポートを設置。災害時の防災及び物流拠点としての役割も担っている。 福島ト協県南支部(小針幸神支部長)の事務・研修棟に併設する形でTS休憩棟を整備。シャワールームとコインランドリー、飲料の自動販売機が設置されている。 開設当初はドライバーの認知度が低かったが、2016年春から4号交差点に案内板を掲示。その後、徐々に利用者が増え始めた。大型車30台、トレーラ15台、普通車73台が駐車可能だが、夕方にはトラックスペースが足りなくなり、やむなく普通車用駐車場に止める大型車も増えているという。 福島ト協では、既に敷地内に食堂用地を確保。今後はテナント入居などの課題を解決し、ドライバーの利便性向上を図りたい考え。(富田久男) 【写真=災害時の防災及び物流拠点としての役割も担う】