澤田運輸、安全ノウハウを形に DVD制作へ協力
物流企業
2017/04/20 0:00
【大阪】澤田運輸(澤田一輝社長、堺市北区)は、長年培った事故防止のノウハウを生かし、安全運行啓発DVDの制作に協力することで、ドライバーの意識高揚に役立てている。(小菓史和) DVDは、シンク出版(松村芳郎社長、大阪市北区)が2016年1月、大阪府トラック協会南大阪支部の協力を得て制作。トラックへの乗車、運転姿勢、日常点検から始まり、運行で想定される様々な場面でのドライバーの行動を質問形式で考えながら学ぶ内容となっている。 撮影は、地元警察の協力により公道で実施。澤田運輸のドライバーが実際にトラックを運転し、交差点でのバイクとの右直事故、追突、夜間走行に潜む危険などを再現した。 同社では、夜間や早朝の運行が多い食品輸送を多く手掛けており、安全対策には早くから力を入れてきた。車両の周りを一周し安全確認してから乗車するよう義務付けているほか、バックアイカメラやデジタルタコグラフといった事故防止を支援する機器も15年前に導入した。 澤田社長は「これまでも事故防止教育に努めてきた。安全確認や危険予知を単なる『流れ作業』にしないために、安全ノウハウを映像という形にすることは、ドライバー一人ひとりの自覚と意識を高める良いきっかけになった」と強調。 更に、「プロドライバーは、プロスポーツ選手と同じように、日々のトレーニングを欠かすことができない。これからも、プロとして働くことができる環境づくりと意識高揚に努めたい」と話している。 【写真=撮影は地元警察の協力により公道で実施】