日本梱包、倉庫事業拡大を推進 北海道・北広島で竣工
物流企業
2017/04/20 0:00
ニッコンホールディングスの中核事業会社の日本梱包運輸倉庫(黒岩正勝社長、東京都中央区)は物流センターの新設・増設を加速させている。自動車部品及び住宅・農機具関連の旺盛な物流需要の取り込みを狙い、2017年3月期は全国7カ所に新設(増設分を含む)しており、総保管面積は8万5千平方メートル超となった。11日には18年3月期に入ってから初めてとなる苫小牧営業所輪厚倉庫(北海道北広島市)が竣工、本稼働した。(高木明) 17年3月期に竣工、稼働した主な物流倉庫は茨城営業所第2倉庫(茨城県茨城町)、小川営業所第2倉庫(埼玉県小川町)、金沢営業所白山倉庫(石川県白山市)など。中でも小川営業所第2倉庫は16年8月から稼働した施設で、延べ床面積は1万8400平方メートル。自動車関連部品及び関連の流通加工業務などを行う拠点施設の役割を担う。 また、12月に竣工した金沢営業所白山倉庫は、北陸地区の拠点施設となるもので、5階建て(倉庫4階建て)、延べ保管面積は2万5100平方メートル。温度管理が必要な機械部品などを扱っており、空調倉庫(4190平方メートル)、乾燥室(30平方メートル)などを併設している。 11日から本稼働した苫小牧営業所輪厚倉庫では、道内向けタイヤの保管・配送業務を行う。敷地面積2万8580平方メートル、2階建て、延べ床面積1万9900平方メートルで、道央自動車道・北広島インターチェンジ(IC)及び輪厚スマートICから3キロに立地している。 ニッコンHDによると、倉庫事業の拡大・強化に向け、ここ数年間は総額200億円前後の投資を行い、延べ床面積8万~9万平方メートル増床している。4月1日からスタートした中期3カ年経営計画でも、重点施策の一つとして「得意事業の拡大」を挙げる。同社では「新設の物流センターはいずれも交通の要衝に立地しており、新規業務の取り込みにも優位性を持つ。更なる業務拡大を加速させていく」としている。 【写真=新設された輪厚倉庫は道内向けのタイヤの保管・配送機能を担う】