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エルテックサービス、ラップトラで地域貢献 市の魅力を広く発信

物流企業

2017/04/17 0:00

 【岐阜】エルテックサービス(岩倉宏幸社長、岐阜県関市)と関市は10日、地元をPRするラッピングトラックの出発式を行った。ボディープリント事業を行う山本急行(山本英史社長、恵那市)がデザイン・製作したもので、主に関東、中部、関西の各方面を走りながら市の魅力を広く発信する。(星野誠)  ラッピングトラックは4トン車と大型車の2台。戦国時代の刀鍛冶(かじ)から発展した地場産業の「刃物」と、長良川で行われている伝統漁法の「小瀬鵜飼(おぜうかい)」が、ボディーの左右側面と後部に大きく描かれている。岩倉社長が関市に提案し、費用も全て自社で負担した。  関市役所で行われた出発式で、岩倉氏は「荷物だけでなく、地域の情報も運びたいと考え、私から市に提案させていただいた。地元を背負って走るのは責任重大で、事故防止や運転マナー向上にもしっかり取り組む。イメージアップに努めながら、関市と共に我が社も成長していきたい」とあいさつ。  尾関健治市長は「素晴らしいラッピングトラックが、全国で当市をPRしてくれることに心から感謝したい。1年前の熊本地震の際にも、市民から集まった支援物資を、岩倉社長が自ら阿蘇市まで無償輸送してくれた。エルテックサービスが行っている一連の取り組みは、まさに地域貢献のお手本」と述べた。  製作日数は、4トン車と大型車でそれぞれ3日間を要した。デザインを担当した、山本急行ボディープリント事業部の西尾章吾主任は「市が提供した多数の画像データからデザインに合ったものを選ぶのに苦労したが、美しく仕上がった」と話した。また、関市秘書広報課の加藤直之課長補佐は「特産品の刃物は広く知られているが、有名な岐阜市の鵜飼と比べ、当市の小瀬鵜飼は認知度が低い。トラックのPR効果に期待したい」と強調。  山本氏は「ラッピングトラックを観光誘致に活用する自治体が増えており、我が社も恵那市のPRなどで4台を走らせている。トラック業界全体のイメージアップにつながり、人材確保でもプラスになることを願っている」と力を込めた。 【写真=ラッピングトラックをバックに握手する関市の尾関市長と岩倉社長(右)】





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