白石倉庫、トラックターミナル増築・改修 関東―東北結ぶ拠点に
物流企業
2017/04/17 0:00
白石倉庫(太宰栄一社長、宮城県白石市)の白石インター・トラックターミナルセンター(TTC)の増築・改修工事が3月末に完了した。テナント向けの施設として昨春に開設した営業所で、旧工場を改修するとともに、荷さばきスペースとして大型庇(ひさし)を増築した。 4月10日には3社目のテナント、北関東物流(神成光輝社長、栃木県壬生町)が入居し、業務を開始した。なお、一部区画は自社倉庫として使用するため、倉庫転用の改修工事を行い、現在、倉庫業の登録を申請中。 白石インターTTCは2016年4月、旧アパレルメーカーの工場と事務所棟を確保し、テナント向け施設に改修。敷地面積2万4540平方メートルで、中央部に平屋建ての保管庫(旧工場、面積2800平方メートル)と2階建て事務所棟(延べ床面積1120平方メートル)が縦列に並ぶ。既に、一部のスペースはテナントに賃し出している。 開設時から、建物南側の広大な駐車場(1万平方メートル)は自動車メーカーが内陸配送拠点のモータープールとして活用。工場西側の保管庫(450平方メートル)と北側の駐車場は福島県の運送事業者が使用している。 残りの施設(旧工場)は、テナント用と自社倉庫に充て、改修工事を進めてきた。16年8月に立案し、12月に着工。施設の両面中央部に大型庇(375平方メートル)をそれぞれ増築し、入出荷口と荷さばきスペースを確保。テナント(北関東物流)用の庫内スぺースは1640平方メートルで、日用品物流のニーズに合わせた工事を行った。 一方、白石倉庫用の営業倉庫は710平方メートルで、テナント向けとは別に倉庫転用の改修工事を施した。同社も日用品を取り扱う予定。 太宰社長は「当社を含めて、4者で活用する物流施設。インターチェンジに近い立地を生かし、関東と東北を結ぶ拠点にしたい。また、オフィス(事務所棟)はモダンで展示場にも使える広いスペースを確保した。こちらのテナント募集にも力を入れたい」と話している。(黒田秀男) 【写真=荷さばきスペースとして大型庇を増築】