スズケン、西神センター完成 三つの物流機能を集約
荷主
2017/04/13 0:00
医薬品卸大手のスズケンは3日、近畿圏エリアの卸物流の拠点となる西神物流センター(神戸市西区)が完成した、と発表した。同センター内には既に、メーカー物流を担う六甲物流センター、取引先への輸配送業務を行うターミナルが併設、稼働。今後は三つの機能が連携した複合型施設として物流機能を発揮する。出荷業務は13日から開始する。 同施設は神戸市西区に立地し、山陽自動車道・神戸西インターチェンジ(IC)から約1キロと近い。施設全体は敷地面積3万4600平方メートル。4階建てで、延べ床面積が6万8300平方メートル。 今回竣工した西神物流センターは卸物流を担う施設で、同じ建物の3、4階部分(延べ床面積1万4600平方メートル)に総額約8億4千万円を投資した。カバーエリアは大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山の2府4県。 同社によると、医薬品卸業界で、メーカーから卸までの物流を担う「メーカー物流」、医薬品卸から医療機関・保険薬局までの物流を担う「卸物流」、輸配送ターミナルを、同じ建物内に設置するのは初めて。今後は「三つの機能を集約して連携することにより、高品質な物流を効率良く提供することが可能になる」としている。 同社は現在、関東地区、関西地区に各5カ所、計10カ所に物流センターを配置し、全国向け輸配送ネットワークを構築。メーカー、卸向けに加え、治験薬や希少疾病薬の物流といったメディカルに特化した物流機能を提供している。(高木明) 【写真=メーカー・卸物流、輸配送の機能が連携した複合型施設】