YBSサービス、緑ナンバーEV導入 温暖化防止へ最善尽くす
物流企業
2017/04/10 0:00
【山形】YBSサービス(佐藤侑功社長、山形市)は3月22日、商用の電気自動車(EV)を導入し、貨物の営業ナンバーとして登録した。全社を挙げて取り組んでいる環境対策の一環で、緑ナンバーの貨物用EVとしては県内第1号となる。(黒田秀男) 導入した車両は、日産自動車の電気自動車「e-NV200」。商用タイプで、定格出力70キロワット、車両総重量2.18トン、最大積載量は550キロ。1回の充電で約190キロの走行が可能。EVのため、走行中の二酸化炭素(CO2)排出量はゼロとなる。 同社は環境対策に力を入れている。地球温暖化防止の重要性を認識し、アイドリング・ストップなどのエコドライブを推進。2005年には国が進める温室効果ガス抑制プロジェクト「チーム・マイナス6%」に積極的に参画。トラックの燃料にバイオディーゼル燃料(BDF)を活用するなど、CO2削減を率先して進めてきた。 その一環として、11年には日産自動車の電気自動車「Leaf(リーフ)」を、県内第1号として登録(自家用)し、現在では2台目が走行している。 佐藤社長は「車両を使って事業を行っている者として、地球温暖化防止には最善を尽くしたい。EVはCO2を出さない理想的な車。6年間運転してきたことで、特性も見えてきた」とし、環境保全効果と共に、故障が少なくランニングコストが低いことが分かったという。 また、EVから電気を取り出せる機能もあり、電源としての活用も期待できる。更に、急速充電設備の整備が進み、EV普及を後押ししている。 こうした状況を踏まえて、営業用貨物車としてEVを導入。クリーンで静かな電気自動車の特色を生かし、近距離輸送で、住宅地や病院、学校への配達業務に活用する。 同氏は「今は商用車タイプだが、科学の進歩により、いずれ大型トラックにもEVが登場する。CO2削減に少しでも貢献するとともに、今のうちからEVの特性をドライバーに体験させたい」と語る。 【写真=県内第1号の貨物営業ナンバーの電気自動車】