日野、プロフィア&レンジャーをモデルチェンジ ドライバー不足に配慮
産業
2017/04/10 0:00
日野自動車は5日、内外装を刷新した大型トラック「日野プロフィア」と中型トラック「日野レンジャー」を発表した。いずれのモデルにも衝突被害軽減ブレーキ(PCS)と車両安定制御装置(VSC)、車線逸脱警報、車両ふらつき警報装置といった安全装備を標準で搭載。運転のしやすさや女性でも扱いやすい操作性・乗降性を追求し、昨今のドライバー不足を意識したモデルチェンジとなっている。発売日はプロフィアが5月22日、レンジャーは4月5日。(小瀬川厚) 両モデルに共通するPCSは、ミリ波レーダーと画像センサーを備えることにより、停止車両や歩行者も検知して衝突回避を支援する。また、空気抵抗の低減やデイライトを備えたLED(発光ダイオード)ヘッドランプを採用することにより、視認性などの機能を向上させている。更に、機械式自動変速機「プロシフト」は、シフトレバー式からインストルメントパネルに設置したダイヤル式ギアセレクターに変更。手動での変速やシフトモードの変更が行える「シーケンシャルレバー」も備えている。 14年ぶりのモデルチェンジとなるプロフィアは、トラックとしての基本性能を大幅に向上。排気量9リットルのダウンサイジングエンジンや架装性を高めた車台を採用して車両全体を軽量化し、軽量ウィングボディーとの組み合わせにより積載量が最大400キロアップした。 更に、ドライバーのまぶたの動きや脇見を検知して注意を喚起するドライバーモニター、前方車両との車間距離を自動制御する追従式クルーズコントロール「スキャニングクルーズⅡ」を標準装備。一部モデルには常時ハイビームを使用し、先行車や対向車に光が当たる箇所だけを遮光する可変配光型LEDヘッドランプも採用している。 16年ぶりの全面改良となるレンジャーは安全性能を大幅に向上。新開発の5リットルダウンサイジングエンジンも搭載した。プロフィアのエンジンと共に2段過給や摩擦抵抗を軽減するディンプルライナーをシリンダー内に施し、高効率を実現した。いずれのモデルも9月から適用される2016年排出ガス規制に適合している。 【写真=プロフィア、レンジャーと記念撮影に臨む市橋保彦社長(右から2人目)ら】