イトキュー、定温センター稼働 青果物の輸送効率化
物流企業
2017/04/06 0:00
【福岡】イトキュー(中原昌臣社長、福岡県糸島市)は1日、福岡市東区のアイランドシティで、定温物流施設「イトキューI・C物流センター」を稼働させた。 2016年2月にオープンした福岡市中央卸売市場の青果市場、ベジフルスタジアムに隣接。九州管内の青果物の集約拠点と位置付け、協力運送会社と連携し、物流効率化を推し進めていく。 4800平方メートルの敷地に、2階建てセンター(延べ床面積5600平方メートル)を建設。1階は荷さばき場で、搬出入口にはプラットホーム、平面の両方式を採用した。 2階には3室の冷蔵庫(床面積2200平方メートル)があり、セ氏0~15度で温度設定できる。エレベーター1基、垂直搬送機2基を設け、近接する青果市場や仲卸、卸会社の商品の一時保管や在庫管理、配送業務を行う。 また、外貿コンテナターミナルに近いことから、港湾運送事業者と連携し、輸出入貨物も取り扱う。低温保管が必要な食材や精密機械、素材の保管、配送を担う。 中原社長は「労働時間問題や人手不足に対応するため、福岡で中継する青果物輸送が増えている。新青果市場隣接の立地を生かし、九州管内のトラック事業者との連携を強め、青果物輸送の効率化を目指す」と話している。(上田慎二) 【写真=ベジフルスタジアム、外貿コンテナターミナルに近接するI・C物流センター】