山岸運送、初の対外試合に臨む 硬式野球チーム「ロジスターズ」 エース候補が好投
物流企業
2017/04/06 0:00
【静岡】山岸運送(山岸一弥社長、静岡県島田市)が設立した社会人硬式野球クラブチーム「YAMAGISHI LOGISTERS(山岸ロジスターズ)」は3月20日、浜松市で初めての対外試合に臨んだ。1日の入社式及びチーム設立式を前にして、山岸カラーの水色を基調とした真新しいユニホームに袖を通し、元気な姿を披露した。(奥出和彦) 山岸社長の始球式で試合開始。山岸ロジスターズの先発は1日入社予定の則本佳樹投手。東北楽天ゴールデンイーグルスに在籍する兄の昂大投手と同じ右の本格派で、初回に1点を失うも、以降の3回はエース候補としテンポの良い投球を見せ、無失点に抑えた。 1対1の同点で迎えた4回表、6番の西勇大内野手が勝ち越しのセンター前タイムリーヒットを放つも、後続投手が相手打線につかまり2対7で敗れた。 山岸ロジスターズは16年5月からメンバーを募集し、8月16日にセレクション(選考会)を実施。合格者は山岸運送の社員として採用され、通常業務をこなしながら社会人野球選手として活動する。甲子園出場経験者など大卒生を中心に28人でメンバーを構成する。 同社では、野球部員のための業務モデルを準備。一般事務や構内作業、ドライバーといった既存従業員と同様の職種に就くが、出社時間は午前3時から午前6時と早朝にシフト。就業後、午後3時には全員がそろうようにして、午後7時まで野球の練習に充てる。遠征用のマイクロバスや社員寮も準備。練習場は本社に近い大井川河川敷のグラウンドを使用する。 今回の練習試合の相手は、苫小牧駒澤大学野球部。同大学出身の天野義明監督が調整し、実現した。 山岸氏は「球春到来のこの時期に合わせて企画した。地域の話題としてもいいと思う」と説明。試合を終えた選手に向けては「初めての試合としては上出来。大会に向けて頑張ってもらいたい」と激励。 天野氏も「負けて悔しいが、勝って慢心するよりは負けのスタートの方がやりがいがあっていい」と強調。則本投手も「課題が見つかった。日本一に向けて頑張りたい」と力を込めた。 【写真=山岸ロジスターズメンバーと山岸社長(前列右から5人目)】