リファーシステムジャパン、ワインコルク栓活用 慈善事業の輪が拡大
物流企業
2017/04/06 0:00
【東京】高級ワイン輸送を手掛けるリファーシステムジャパン(村田哲朗社長、東京都目黒区)が回収したワインコルク栓を活用した慈善事業の輪が広がっている。 活動の拠点となっているのは、1年ほど前に東京スカイツリーにほど近いビルの1階にオープンしたコルクルーム。 NPO(非営利組織)法人、福祉作業所、町の加工会社などが協力し、コルク栓を額縁やテーブル敷き、カレンダー、スマートフォン置きや眼鏡入れなどのおしゃれな雑貨に生まれ変わらせている。 コルクルームでは関係者がお茶を飲みながら、いろんなアイデアを出し合って新しい作品を構想。コルク栓を素材にした作品は、優しい色合いと落ち着いた質感が特徴だ。現在、作品のカタログ作りが進められており、完成したらホテルやレストランなど多方面に営業活動を展開していく。 リファーシステムジャパンは5年前から、配送先のホテルやレストランの協力を得て回収したコルク栓を使い、NPO法人RE機構(清野真里恵理事長)などと慈善活動を実施。 墨田、世田谷の両区内の福祉作業所にコルク栓の選別、洗浄、工作などの作業を依頼し、コルク栓の粉砕やカッティングなどは、2016年創業120年を迎えたコルク製品製造加工の永柳工業(丹羽浩之社長、墨田区)が担っている。福祉作業所の仕事を増やし、工賃アップにつなげるとともに、作業所の仕事を広くPRするのが狙いだ。 村田浩司専務は「とてもユニークな取り組みなので多くの人に知ってもらい、作品も購入して欲しい」と呼び掛ける。(高橋朋宏) 【写真=優しい色合いの作品が並ぶコルクルーム】