横浜環境保全/デザインパッカー車、神奈川工業高で表彰式 車体に最優秀作品
物流企業
2017/04/03 0:00
【神奈川】横浜環境保全(高橋義和社長、横浜市中区)は3月23日、県立神奈川工業高校(神奈川区)で、パッカー車デザインコンテストの表彰式を行い、生徒の作品を描いた車両を披露した。「子供たちから手を振られるパッカー車」をテーマに、同校デザイン科生徒から募集した44点の中から最優秀作品を選び、車体に採用。パッカー車は4月から横浜市内でごみ収集業務に当たる。 コンテストは2016年に続き2回目。デザイン科の1~3年生から作品を募集し、前回の5倍の応募があった。1年生は授業の課題として作品を制作した。 最優秀賞に選ばれたのは、1年の小田島輝(ひかる)さんの作品。子供が好むパステルカラーを使い、天に向かって伸びるヒマワリで子供の健やかな成長を表現。可愛らしいウサギやネコも登場させた。 表彰式で、松本隆副社長が「昨年に続き、このようなきっかけを与えていただき、生徒にとって大きな励みとなる。日頃の努力がこうして形になるのは素晴らしいこと。生徒は自分で積み重ねたことに自信を持ち、今後も学習に励んで欲しい」とあいさつ。 続いて、高橋社長が小田島さんに、表彰状とデザインパッカー車の写真パネルを贈呈。また、応募者全員に参加賞として図書カードを贈った。 小田島さんは「音楽を鳴らしながら走るパッカー車に興味があったので、とてもうれしい。新しい画材を使って描くのが難しかった」と話した。 パッカー車の除幕後、生徒は運転席に乗ったり、後部の開閉を間近で見るなどして歓声を上げた。この車両は4月から、横浜市戸塚、港南、瀬谷の各区を運行し、収集業務に従事する。 同社では、体プリント装置「オートボディプリンター」を備えた専門工場を竣工。今後、同校生徒を招待し、作品を車体にプリントする工程を見学してもらうことも計画している。 高橋社長は「パッカー車のドライバーが、子供たちのなりたい職業の人気ランキング上位になるための活動の一つ。多くの人にパッカー車への興味を持ってもらえればうれしい」と述べた。(吉田英行) 【写真=デザイントラックの前で握手する高橋社長と制作者の小田島さん】