物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

那覇港総合物流センター、運営巡り戸惑い広がる 行政の仲介 事業者が要請

産業

2017/04/03 0:00

 那覇港管理組合(翁長雄志管理者、知事)が、那覇港に建設している那覇港総合物流センターの運営を巡り、関係者に戸惑いが広がっている。同センターが港湾地区に立地しているため、港湾運送事業者、倉庫業者、トラック事業者の施設に関連する業務範囲が定まらない。  3月27日に管理組合が開いた説明会には、入居を検討しているトラック、倉庫、港湾運送の事業者、団体のほか、関係する労働組合が出席。港湾やセンター内の作業分担で意見を交わしたが、平行線で終わった。  沖縄総合事務局運輸部総務運航課が港湾運送事業法、倉庫業法を説明。施設が港湾運送事業法の適用を受ける港内に立地していることから、出席者から、沿岸作業やセンター搬出入、内部作業の線引きについて質問が集中した。  倉庫業者は「センターの入出庫業務は港湾運送事業者しか行えないはず」「港湾運送、倉庫それぞれの業務範囲を具体的に教えて欲しい」と問い掛けた。  これに対し、管理組合は「港湾運送の範囲はテナントと港湾運送事業者の間で協議されるものと想定している」と述べ、港湾運送の範囲を判断する立場に無いとの考えを示した。  複数の出席者が「荷主企やメーカーなどが港頭地区の港湾作業部門へ進出する場合、労組を含めた関係者による荷役体制についての事前協議が必要となり、合意までに時間を要する可能性がある」と指摘。  事前協議が行われておらず、作業範囲も曖昧ではテナントの経営計画を立てることができない――と不安を募らせた。また、労組関係者が「計画の初期段階から管理組合に事前協議の必要性を強く訴えてきた」と詰め寄る場面もあった。  事業者、団体の多くが「業務範囲の話し合いは民間レベルで解決できない」と訴え、行政や管理組合による調整、仲介を強く求めた。  総合物流センターの運営では、那覇港管理組合が、PFI(民間資金を活用した社会資本整備)方式で「那覇港総合物流センター運営事業」を公募。選定された事業者は、この事業の遂行のみを目的とするSPC(特別目的会社)を設立して業務を行う。2018年3月までにSPCを選定し、事業契約を締結。管理組合が施設を整備し、SPCが運営する公設民営方式となる。(上田慎二) 【写真=那覇港で建設が進む総合物流センター】





本紙ピックアップ

全国花き物流協が発足

 生産者の減少や需要の多様化、ドライバー不足、輸送コストの高騰といった課題に直面する花き物流業界で、虎谷勝之氏(丸見運輸社長、和歌山県かつらぎ町)ら9人を発起人とした全国花き物流協議会が17日、発足する。花き輸送に携わる…

新物効法「荷待ち・荷役時間削減義務」、CT・空港は対象外

 コンテナターミナル(CT)や空港の運営会社は、物流効率化法(新物効法)の規定の対象にならない――。一部のCT、空港では長時間の荷待ち時間が発生し、トラック運送事業者の「2024年問題」への対応を難しくしている。しかし、…

全ト協交対委、飲酒運転根絶へ署名活動

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は、2025年の事業用トラックによる年間の飲酒運転事故が33件(24年比3件増)と増加したことを踏まえ、各事業所の全ドライバーに飲酒運転しない宣誓書の署名活動を全国展開するなど、業界一…

ニュース深掘り/適正原価に関する調査、実態反映へ回答を

 国土交通省は「トラック適正化2法」の規定に基づき、2028年度にも導入する適正原価の設定に向け、トラック運送事業者の原価構造把握を目的とした実態調査を行っている。全てのトラック事業者に調査票を発送しており、回答が義務付…

オススメ記事

全国花き物流協が発足

 生産者の減少や需要の多様化、ドライバー不足、輸送コストの高騰といった課題に直面する花き物流業界で、虎谷勝之氏(丸見運輸社長、和歌山県かつらぎ町)ら9人を発起人とした全国花き物流協議会が17日、発足する。花き輸送に携わる…

新物効法「荷待ち・荷役時間削減義務」、CT・空港は対象外

 コンテナターミナル(CT)や空港の運営会社は、物流効率化法(新物効法)の規定の対象にならない――。一部のCT、空港では長時間の荷待ち時間が発生し、トラック運送事業者の「2024年問題」への対応を難しくしている。しかし、…

全ト協交対委、飲酒運転根絶へ署名活動

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は、2025年の事業用トラックによる年間の飲酒運転事故が33件(24年比3件増)と増加したことを踏まえ、各事業所の全ドライバーに飲酒運転しない宣誓書の署名活動を全国展開するなど、業界一…

ニュース深掘り/適正原価に関する調査、実態反映へ回答を

 国土交通省は「トラック適正化2法」の規定に基づき、2028年度にも導入する適正原価の設定に向け、トラック運送事業者の原価構造把握を目的とした実態調査を行っている。全てのトラック事業者に調査票を発送しており、回答が義務付…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap