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千歳運送、車両に浮世絵美人画 人材確保へイメージ向上

物流企業

2017/03/30 0:00

 【秋田】浮世絵美人が勢ぞろい――。千歳運送(村上周二社長、秋田県湯沢市)は車両の代替えに合わせ、湯沢市の夏祭り「七夕絵どうろうまつり」の浮世絵美人画を、車両の両側面と観音扉にプリントし、故郷「湯沢」をPRしている。18日には4台目となるトラックを納車し、撮影会を行った。今後も代替えに合わせて導入する予定。(黒田秀男)  自主的な取り組みで、同社を含めた業界のイメージアップによる人材確保とともに、湯沢市の観光振興を図るために、2016年度の代替えからプリントを開始。16年度は大型車1台、4トン車3台を納車し、「秋田県湯沢市」を全国でアピールしている。  PR車両の製作に当たっては、16年夏から同市と観光物産協会、絵どうろう保存会の各者に対して使用許諾を交渉し、ようやく年末に許可を取得した。  デザインとペイントは、板金塗装や広告業、デザイン作成を手掛けるIPP(近藤哲泰社長、秋田市)に依頼した。ボディーに直接ペイントする方式は、画像をそのまま美しく再現し、低コストで短期間にできることから「繊細な浮世絵の印刷には最適」(村上社長)と同社を選んだ。  各車両とも、面ごとに違った絵をプリント。独特の作風による浮世絵美人が、車両の計12面にわたって描かれた。既に3台が走行しており周囲の評判も良好ドライバーも「見られている」意識を持ち、従来にも増して安全運転しているという。  千歳運送は1992年に設立。保有車両26台、従業員22人。合板や建材、精密機械、電子部品などの輸送を行う。関東を中心に全国に配送し、輸送の効率化を図るため、ローカルネットにも加入している。  村上氏は「ドライバー確保が課題となる。あの車に乗ってみたい、と言われるようなボディーを目指した。思った以上に奇麗な仕上がりだ。また、祭りをPRすることで、地域にも貢献できる」と語る。  七夕絵どうろうまつりは、江戸時代中期に始まった七夕行事で、毎年、8月上旬の3日間、市内中心部の商店街を会場に開催。七夕飾りと共に、大小数百の浮世絵美人の描かれた絵どうろうがともり、夜空をつややかに彩る。 【写真=絵どうろう・浮世絵美人画がパノラマに】





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