横浜港、コスコ北米航路 就航 物流業者に活用よびかけ
行政
2017/03/30 0:00
横浜川崎国際港湾(YKIP、諸岡正道社長、横浜市西区)は24日、中国国有の海運会社「中遠海運集装箱運輸公司」(コスコ)の北米航路が4月から横浜港に寄港するのに伴い、記者会見を行った。 YKIPの諸岡社長と、コスコシッピングラインズジャパン(東京都千代田区)の譚兵社長が新航路への期待を述べたほか、国土交通省の菊地身智雄港湾局長と横浜市の伊東慎介港湾局長もエールを送った。 諸岡氏が「コスコとは昨夏から新航路就航に向け、協議を進めてきた。新航路の発展のためには、我が国発着貨物を1個でも多く集めることが必要。荷主、物流事業者には航路を積極的に活用して欲しい」と呼び掛けた。 菊地氏は「戦略港湾政策を推進する国交省にとっても大きな一歩。京浜港がアジアのハブ港湾として復活するきっかけになることを祈念している」と強調。 伊藤氏も「コスコは北米航路に接続する東南アジア航路も開設している。北米とアジアを結ぶトランシップ拠点として、横浜港の更なる貨物量拡大につながることを期待する」と述べた。 譚氏は「コスコにとって横浜は非常に重要なハブ港。北米航路は世界18港に寄港する基幹航路で、8500TEU(20フィートコンテナ換算)、10万トン級の自社船18隻を投入する。横浜港を窓口に、日本の顧客に高い品質と良いサービスを提供していきたい」と意欲を示した。(吉田英行) 【写真=記者会見で握手する(左から)横浜市の伊東港湾局長、コスコシッピングラインズジャパンの譚社長、YKIPの諸岡社長、国交省の菊地港湾局長】