篠崎運送倉庫、岩手支店が来月稼働 3年でトラック100台→230台
物流企業
2017/03/27 0:00
篠崎運送倉庫(篠崎晃市社長、埼玉県鴻巣市)は岩手県北上市の北上流通センター内に岩手支店を開設し、4月から本格稼働させる。2016年4月に新設した東北営業所(宮城県美里町)に次ぐ東北地区2拠点目で、主に関東―東北で幹線輸送を展開する。今後は関西、中部エリアへの拠点進出も視野に入れている。トラックは現行のグループ100台を、3年計画で230台まで増やしていく。(谷本博) 東北営業所は借地物件(敷地面積2600平方メートル)だが、今回の岩手支店は、神奈川県秦野市に本社があり2015年9月に倒産した運送会社の岩手支店を任意売却方式で16年9月に落札。北上流通センター内の土地、建物を2億円で購入した。敷地面積7800平方メートルに、千平方メートルの平屋建て普通倉庫と、一部2階建ての事務所(延べ床面積300平方メートル)、地下インタンク(30キロリットル)がある。 昨年末から3カ月かけて倉庫、事務所の改築工事を行い、照明機器を発光ダイオード(LED)に切り替えるなど省エネ化を推進。同流通センターは東北自動車道・江釣子インターチェンジから車で5分の好立地に位置しており、岩手支店を関東―東北の幹線輸送の東北基地として活用していく。3月16日には、現地で地元関係者らを招いた開所式が行われた。 東北拠点第一号の東北営業所は稼働して1年になるが、配置車両は同社10台、グループ企業の太章興産(篠崎悦朗社長、鴻巣市)12台の計22台。岩手支店は篠崎運送倉庫の5台でスタートしたが、「既に増車申請を行っており、年内にも東北営業所で30台、岩手支店で15台程度になる」(篠崎社長)。 これまで、篠崎運送倉庫が倉庫主体、太章興産はトラック輸送をメーンに展開してきたが、幹線輸送を主力とした方針に舵(かじ)を切り始めている。篠崎社長は「3年以内をメドに関西と中部にグループ一体で進出し、本社、東北2拠点と合わせた5拠点体制で230台程度まで増車したい」と話している。 【写真=北上流通センター内に開設した岩手支店】