物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

公示地価17年、工業地 上昇傾向を維持 圏央道周辺で物流施設相次ぐ

産業

2017/03/27 0:00

 インターネット通販の普及とサードパーティー・ロジスティクス(3PL)の拡大、道路網の整備に伴って大型物流施設の需要が旺盛で、工業地の地価は上昇傾向を維持している。国土交通省が21日発表した2017年1月1日時点の公示地価によると、三大都市圏を中心に底固く推移している。  東京圏が4年連続、大阪圏と名古屋圏は2年連続の上昇。地方圏は、下落が続くが、下落幅は縮小傾向となっている。  全国で最も上がったのは埼玉県入間市宮寺で、1平方メートル当たり8万4400円と前年比10.3%アップ。同地域は、入間市駅から5キロで、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)・入間インターチェンジ(IC)と国道16号に近い。東京圏の2位は千葉県船橋市潮見町(前年比8.5%上昇)、3位が埼玉県東松山市新郷(同)だった。  東京圏の変動率トップ10のうち半数は神奈川県で、厚木エリアが目立つ。圏央道の神奈川県区間が開通したことで、関越自動車道などへのアクセスが向上。物流不動産ディベロッパーは相次いで開発を進めている。  グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(帖佐義之社長、東京都港区)のGLP厚木(神奈川県愛川町)、大和ハウス工業のDプロジェクト久喜菖蒲(埼玉県久喜市)、プロロジス(山田御酒社長、東京都千代田区)のプロロジスパーク川島(埼玉県川島町)といった巨大プロジェクトが進む。  圏央道は2月に茨城県区間が全線開通し、常磐自動車道から東名高速道路までがつながった。整備が進めば東関東自動車道まで結ばれるため、引き続き需要は高い水準を維持するとみられる。  大阪圏のトップはポートアイランドに当たる兵庫県港島エリア(7.1%上昇)。兵庫からは東灘エリアが3区画でランクするなど、港湾エリアはいまだ需要が高い。ただ、内陸部へのニーズも高まっており、物流センターの空室率は低空飛行を続けている。  名古屋圏は、トップ10が愛知県。2016年から物流センターの供給が増え、今後も地価は高まり続ける模様だ。  一方、地価が下がった工業地は、静岡県焼津市利右衛門(6.4%低下)や秋田市土崎港相染町(4.7%低下)だった。関東では、神奈川県横須賀市長瀬(3.6%低下)が最も下がった。(井内亨) 【写真=東京圏では巨大プロジェクトが進む(プロロジスパーク川島)】





本紙ピックアップ

日本財団「無人運航PJ」、RORO船が検査に合格

 日本財団(尾形武寿会長)は6日、RORO船「第二ほくれん丸」が自動運航船としての船舶検査に合格した、と発表した。RORO船では国内で初めて。自動運転レベル4(特定条件下での完全自動運転)相当の自動運航が可能で、釧路港(…

関西国際物流戦略チーム、活動指針を4年ぶり改定

 関西の産官学でつくる国際物流戦略チームは6日、大阪市で本部会合(松本正義本部長、関西経済連合会会長)を開き、活動の指針となる「今後の取り組み」を4年ぶりに改定した。国際情勢の変化に対応するため「国際海上コンテナ輸送の多…

適正原価実態調査/全ト協報告、トラ事業者48%が回答

 国土交通省が「トラック適正化2法」の規定に基づき導入する適正原価の設定に当たって、トラック運送事業者の原価構造の把握を目的に行ってきた実態調査の回答率は3日時点で48.4%に上っている。5日の全日本トラック協会(寺岡洋…

海運モーダルシフト大賞、背高コンシャシー採用

 国土交通省などは9日、エコシップ・モーダルシフト事業の優良事業者を発表し、革新的な取り組みを行い、貢献度が最も高い海運モーダルシフト大賞に、日本製紙クレシアとロジネットジャパン西日本の取り組み、ロッテと曙運輸の取り組み…

オススメ記事

日本財団「無人運航PJ」、RORO船が検査に合格

 日本財団(尾形武寿会長)は6日、RORO船「第二ほくれん丸」が自動運航船としての船舶検査に合格した、と発表した。RORO船では国内で初めて。自動運転レベル4(特定条件下での完全自動運転)相当の自動運航が可能で、釧路港(…

関西国際物流戦略チーム、活動指針を4年ぶり改定

 関西の産官学でつくる国際物流戦略チームは6日、大阪市で本部会合(松本正義本部長、関西経済連合会会長)を開き、活動の指針となる「今後の取り組み」を4年ぶりに改定した。国際情勢の変化に対応するため「国際海上コンテナ輸送の多…

適正原価実態調査/全ト協報告、トラ事業者48%が回答

 国土交通省が「トラック適正化2法」の規定に基づき導入する適正原価の設定に当たって、トラック運送事業者の原価構造の把握を目的に行ってきた実態調査の回答率は3日時点で48.4%に上っている。5日の全日本トラック協会(寺岡洋…

海運モーダルシフト大賞、背高コンシャシー採用

 国土交通省などは9日、エコシップ・モーダルシフト事業の優良事業者を発表し、革新的な取り組みを行い、貢献度が最も高い海運モーダルシフト大賞に、日本製紙クレシアとロジネットジャパン西日本の取り組み、ロッテと曙運輸の取り組み…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap