物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

国交省、逆走防止へ実証実験 周囲の車両に注意喚起

行政

2017/03/27 0:00

 国土交通省は2017年度、高速道路の逆走事故ゼロを目指し、次世代型自動料金収受システム「ETC2.0」などを活用し、逆走車や周囲を走る車に警告する仕組みの実証実験を始める。高速道路会社の専用チャンネルを利用するシステムの実用化も検討。道路上の物理的・視覚的な対策も進めており、多角的な取り組みを急ぐ。  23日、高速道路での逆走対策に関する有識者委員会(朝倉康夫委員長、東京工業大学大学院教授)を開催。東・中・西日本の高速道路3社が募集していた技術の選定結果を公表した。  応募があった100件の技術ら、28件を選出。実証期間は17年度から1年間で、18年度からの実用化を目指す。  高齢ドライバーによる逆走が多いため、高齢者に対応した施策を講じるとともに、逆走車の周囲を走る車両に注意喚起する必要性も指摘されている。  このため、実証実験を行う技術には、逆走車の存在を教える仕組みも選定。例えば、道路情報を車両に提供する「ITSスポット」を通じ、ETC2.0の搭載車に警告する。また、運転者向けの専用チャンネルで情報提供する技術も検討。運転者はスマートフォン(スマホ)やカーナビゲーションシステムを通じて警告を受ける。  国交省では20年までに、高速道路の逆走事故ゼロを目指している。16年の逆走発生件数は249件で、前の年比3.8%減。4年ぶりに減少に転じたものの、3年連続で200件を超えている。(土屋太朗) 【写真=選定技術は18年度の実用化を目指す】





本紙ピックアップ

運送業界での女性活躍、経営者少数・昇進に課題

 自民党の高市早苗総裁が21日、女性初の首相に指名されたが、物流業界では依然、女性の経営者、管理者が多いとは言えず、女性の意見を職場に反映しきれていない面もある。物流業界の女性経営者らは、管理者を増やすために奮闘する傍ら…

ドラコン全国大会、髙山選手が総理大臣賞

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)が主催する全国トラックドライバー・コンテストが25、26の両日、茨城県ひたちなか市の自動車安全運転センター(種谷良二理事長)安全運転中央研修所で行われ、日本一のプロドライバーに贈られる…

国交省/社会資本整備・交通政策計画、一体策定危機を好機に

 国土交通省は24日、社会資本整備重点計画と交通政策基本計画の次期計画(2026~30年度)の方向性を固めた。インフラと交通の関係政策の連携・整合を図るため、初めて一体的に策定。「人口減少という危機を好機に変え、一人ひと…

ふそう、水素駆動トラック開発

 三菱ふそうトラック・バス(カール・デッペン社長兼CEO=最高経営責任者、川崎市中原区)は22日、報道向けに栃木県で水素駆動の大型トラックコンセプトモデルの説明会を開いた。30日から11月9日まで東京ビッグサイト(東京都…

オススメ記事

運送業界での女性活躍、経営者少数・昇進に課題

 自民党の高市早苗総裁が21日、女性初の首相に指名されたが、物流業界では依然、女性の経営者、管理者が多いとは言えず、女性の意見を職場に反映しきれていない面もある。物流業界の女性経営者らは、管理者を増やすために奮闘する傍ら…

ドラコン全国大会、髙山選手が総理大臣賞

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)が主催する全国トラックドライバー・コンテストが25、26の両日、茨城県ひたちなか市の自動車安全運転センター(種谷良二理事長)安全運転中央研修所で行われ、日本一のプロドライバーに贈られる…

国交省/社会資本整備・交通政策計画、一体策定危機を好機に

 国土交通省は24日、社会資本整備重点計画と交通政策基本計画の次期計画(2026~30年度)の方向性を固めた。インフラと交通の関係政策の連携・整合を図るため、初めて一体的に策定。「人口減少という危機を好機に変え、一人ひと…

ふそう、水素駆動トラック開発

 三菱ふそうトラック・バス(カール・デッペン社長兼CEO=最高経営責任者、川崎市中原区)は22日、報道向けに栃木県で水素駆動の大型トラックコンセプトモデルの説明会を開いた。30日から11月9日まで東京ビッグサイト(東京都…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap