寒川運送、運行予定 1週間先まで 長距離便 自由な休日確保へ
物流企業
2017/03/23 0:00
【新潟】寒川運送(板垣貞芳社長、新潟県村上市)は、ドライバーの労働環境改善に取り組んでいる。長距離便の運行予定を1週間先まで立てることでより自由な休日の確保を目指す。2017年から取り組みを始めた。 板垣社長(54)は「定期便の荷主を中心に営業を掛けている。突発的な依頼には、ローカルネットワークシステムを利用して対応する。最初は思うように仕事を取れなかったが、荷主に根気よく説明し続け、理解を得られるようになった。社員からの反応もいい」と語る。 余裕を持った運行指示書の作成を心掛け、事故削減にも効果を期待する。特に冬季は走行ルートを指定して、危険の回避に努める。ドライバーは1週間前に自分の運行予定が分かっているので、それに合わせて体調や気持ちを整えられる。 配車表は運行管理者の大滝美佐子氏がパソコンで作成。社内で共有しているため、管理者全員が常に最新の情報を把握できる。 板垣氏は「管理サイドの負担は増えるが、可能なら2週間先まで予定を組めるようにしたい。職場環境を整備し、コンプライアンス(法令順守)への高い意識で労務管理に当たりたい」と話している。(渡辺耕太郎) 【写真=配車表はパソコンで作成し、社内で共有】