板橋商事グループ、青果物輸送スタート 卸業者の運輸部門引き継ぐ
物流企業
2017/03/23 0:00
【神奈川】板橋商事(板橋克尚社長、横浜市中区)グループは4月3日から、青果物輸送を開始する。板橋商事が立ち上げた新会社が、閉鎖される卸売業者の運輸部門を引き継ぐ。当面は輸送業務のみ手掛けるが、保管や荷役の受託も視野に入れており、グループのシナジー発揮を目指す。(吉田英行) 横浜市中央卸売市場(神奈川区)の青果卸売業者の関連会社がグループの営業体制見直しに伴い、運輸部門を閉鎖することになったため、同部門のドライバーや車両を引き継いで事業を継続する。 新会社は「金港トランスポート」(板橋社長、中区)、板橋商事の全額出資子会社として2016年に設立され、一般貨物運送事業の許可を新規取得した。 4トン、など10台を保有。同市場と横浜南部市場(金沢区)との横持ち輸送を行うほか、板橋商事からの雑貨、食品原料輸送なども受託する。今後、卸売業者とのパイプを生かし、市場関連の輸送業務拡大も見込む。また、倉庫スペースを確保し、青果物や加工品の保管・荷役を手掛けることも視野に入れる。 板橋社長は板橋商事のほか、海上コンテナ輸送専門のサンエー(中区)など実運送会社3社の社長を務めており、新会社で4社目となる。 板橋氏は「4社合わせると、ドライバー100人体制となる。将来的に、グループのシナジー発揮につなげていきたい」としている。 【写真=グループシナジー発揮を目指す(板橋商事本社)】