日本パープル、備品収納サービス好調 1年半で売上高5倍
産業
2017/03/23 0:00
機密書類や文書の保管、廃棄の日本パープル(林壮之介社長、東京都港区)が提供している、什器・備品向け物品収納サービス「ストックマモル」の売上高は、サービスを開始した当初に比べ、1年半で5倍に拡大した。収納ビジネス市場が拡大傾向の中、販売計画を大きく上回っている。 ストックマモルは、モノを「預ける」「探す」「確認する」「取り出す」「廃棄する」を一括で請け負うサービス。機密書類や文書の保管・廃棄で得たノウハウを、同サービスに適用した。顧客は、余分な人件費や作業委託費、労力を減らし、不要物の無い快適な職場環境と適な備品管理を実現できる。 少ロットから受け付け、独自の画像オンラインシステムを活用することで、複数拠点の在庫を一元管理。全ての収納物を撮影することで、形や色、大きさを専用ウェブサイトで誰でも把握できる。更に、出庫指示や廃棄依頼もサイト上で可能にした。費用は基本料金と配送料、1パレットごとの料金で算出され、入庫料等を別に徴収することはない。 搬送は35人の自社ドライバーが担当。資格取得など徹底した教育で豊富な知識を備えており、マナーの良さにも定評がある。また、顧客の困り事などを聴取することで、更なるサービス向上を図っている。 千葉県野田市にある保管庫は、大手セキュリティー会社による24時間警備体制を敷く。大規模震災などを見据えて地盤調査を行った上で建設するなど、BCP(事業継続計画)対策にも余念が無い。利用を検討している企業から依頼があれば見学ツアーを行い、安心した状態で契約してもらう。 什器・備品のほか、機密書類や文書、CD、DVDの保管、廃棄、配送も行っている。このため、安全管理には厳しくしており、トラックは現金輸送車と同様の完全密封車を採用した。 日本パープルは、情報セキュリティーの国際規格ISO27001やプライバシーマークを取っており、管理能力は外部機関にも認められている。また、環境管理のISO14001も取得している。(井内亨) 【写真=24時間警備体制を敷く】