岡山レスキューサービス、トータルサービス提供へ 自動車整 備認証工場を備え
産業
2017/03/20 0:00
岡山レスキューサービス(黒藪健太社長、岡山県津山市)はタイヤ販売や24時間緊急対応のレッカーサービスを手掛け、岡山県北を中心に多くのトラック事業者から厚い信頼を得ている。本社には自動車整備の認証工場を構えており、トラック事業者にトータルサービスを提供できる体制を構築していく。 「車に関しては一つの窓口で最後まで面倒を見る――というのが創業期からの方針。認証工場となったのは1年前だが、これを機にタイヤメンテナンスや整備、定期点検などサービスの間口を広げ、将来はトラックの加装も手掛けたい」と黒藪社長(35)。 わずか21歳で創業し、タイヤ販売からスタート。それまでの職業は花火師で、ダイナマイトの輸送にも携わった経験がある。一転してタイヤ販売で独り立ちしたのは、「車に興味があったから」という。 レッカーサービスはトラックディーラー4社からの依頼がメインで、けん引してきた車両は自社で修理し、4社の部品や情報の提供も行う。西日本高速道路(石塚由成社長、大阪市北区)との協定では、中国自動車道・佐用インターチェンジ(IC)から東城ICまでを担当するが、警察の依頼により一般道も対応。また、全国車載車・レッカー事業協同組合(下沢昭安理事長)に加入して全国ネットワークを広げ、2015年の茨城県の水害では応援に駆け付けた。 整備士は現在2人で、今春に新規採用し4人体制になるが、「今後も増員する見込み」。5台保有するレッカー車も増やしていく方針だ。「売りよりサービスに重点を置いた事業」を展開してきたが、原点とも言えるタイヤではミシュランのワイドシングルタイヤの扱いに意欲を示しており、提案力を高めていく。 一方、西日本高速道路とは年2回、合同訓練を実施しており、岡山レスキューサービスがトラックの構造などを、西日本高速道路は旗振りの手順などをそれぞれ講義し、互いに安全レベルを高めている。(江藤和博) 【写真=レッカー車両をバックに黒藪社長】