中国陸運、新型50台を一括発注 採用強化むけHP刷新
物流企業
2017/03/16 0:00
【広島】中国陸運(西尾義輝社長、広島県廿日市市)は事業拡大を図るため、新型トラック50台を一括発注した。今夏から1年以内をメドに、順次導入していく。同時にドライバーの採用強化を念頭に置き、1日、ホームページ(HP)を刷新した。 大型15台、中型25台、小型10台を既に発注しており、モデルチェンジ後の新型車のボディーを自社仕様に製作した上で、8、9月ごろから1年間をかけて段階的に導入する。いずれも冷凍・冷蔵・加温の3温度帯の一括輸送が可能な2エバー2層式で、エアサスペンションを備えるセミオートマチックトランスミッション車を採用した。 トラック好きなドライバーにアピールするため、全車にアルミホイールで、純正メッキパーツを多用。また、安全確保のため、衝突軽減装置をはじめ、デジタルタコグラフ、ドライブレコーダー、後方確認カメラを装着する。 同社の保有車両数は現在、150台で完全納車後は200台体制になる。ドライバー不足によって需要過多の傾向にある中、輸送能力を一気に高め、得意の食品物流で荷物を獲得する構えだ。また、大量発注することで架装や納期の調整が自社都合でしやすくなるほか、購入コストを抑える狙いもある。 また、採用活動を強化するため、HPをリニューアルした。採用関連の情報がコンテンツの半分以上を占めている。社長メッセージに加え、先輩の女性ドライバーのインタビューや庫内作業員などが登場。福利厚生や仕事とプライベートの両立への配慮を紹介するとともに、フェイスブックと連動させ、スマートフォンでも閲覧可能にしている。 西尾社長は「荷主からの依頼を断らないための環境整備だ。急場しのぎで中古トラックを買って対応したこともあるが、食品輸送では見た目も大事。新車を用意し、新たな仕事と仲間を迎えたい」と説明。 物流センターの増設も視野に入れており、広島、岡山の両県で既存施設を含めて物色中。「条件次第だが、早ければ年内にも計画を具体化したい」と話している。(矢野孝明) 【写真=全車にアルミホイールで、純正メッキパーツを多用】