信光陸運、岩倉センター竣工 自動倉庫システム完備
物流企業
2017/03/16 0:00
【愛知】信光陸運(神田明大社長、愛知県小牧市)は4日、立体自動倉庫システムを備える岩倉物流センターを、岩倉市に竣工させた。これまで複数の倉庫施設を使っていたタイヤの保管・配送・回収業務などを集約し、サードパーティー・ロジスティクス(3PL)事業の効率化を推進する。(星野誠) 敷地面積1万1616平方メートルで、延べ床面積3374平方メートル。鉄骨造り平屋建て1596平方メートルの荷さばき場、1335平方メートルで高さ24メートルの立体自動倉庫棟、443平方メートルの事務所棟を擁する。敷地内には、トラック65台分の駐車スペースを確保した。 名神高速道路・一宮インターチェンジ(IC、一宮市)から1.8キロメートルの好立地で、名古屋都心部と港湾地区に加え、関東、関西、北陸方面へのアクセスにも優れる。 施設の目玉はタイヤ専用に構築した自動倉庫システム。総数3288の棚を有し、タイヤ5万3千本を収納できる。入出庫の平均所要時間は90秒。クレーンの軽量化、駆動モーターの小型化などにより、消費電力と環境負荷の低減を図っている。 竣工披露式典で、神田社長は「期待以上のセンターが完成した。我が社は、要望は全て受け、顧客の満足度を追求する方針の下、社員一同成長してきた。当センターは、もっと顧客に貢献できる倉庫を目指し建設を決めた」と説明。 その上で、「自動倉庫システムにより、人手を介していた業務フローでも、最大限のオートメーション化を実現した。今後は個人顧客のタイヤ預かりサービスを新規事業として行う予定。地域の人にも必要とされる企業でありたい」と力を込めた。 【写真=タイヤ5万3千本を収納できる】