雪寄せ世界大会、岡部興業が3連覇 地域活性化につなげ
物流企業
2017/03/16 0:00
【秋田】雪寄せをスポーツとして楽しむ「スポーツYUKIYOSE世界大会2017よこて」が5日、秋田県横手市の増田野球場で開かれ、岡部興業(岡部茂信社長、横手市)の「雪寄せ連覇」チームが優勝し、3連覇を飾った。 「厄介者」とされる雪を活用し、地域の活性化につなげようと、NPO(非営利組織)法人トップスポーツコンソーシアム秋田(佐藤裕之理事長)が主催。毎年開催しており、今回で4回目となる。 1チーム3~5人で構成。一度に競技を行えるのは3人とし、スコップ2本とスノーダンプ1台が使用できる。競技時間90分(30分のハーフタイムを挟み前後半各45分)以内に、高さ50センチの雪を、2.5メートルの幅で掘り進め、25メートル先にあるゴールまでの到達時間を競うもので、排雪状況もチェックされる。 今回は県内外から19チーム、約100人が出場。運送事業者では3連覇を目指す岡部興業から2チーム参加。川連運送(阿部久社長、湯沢市)は初めてエントリーした。今年は湿った重い雪のため、例年よりも力と技、チームワークが勝敗を分けた。 熱戦の結果、岡部興業の連覇チームが2位に50秒差をつけて3連覇を達成。同社のもう一つのチーム「雪寄せ部ドリーム」も4位と健闘した。川連運送は9位だった。 岡部興業は設立10周年を記念して15年の第2回大会から出場し、全て栄冠を手にしている。 1カ月前から筋トレを行い、連覇チームとして出場した岡部社長は「今年の雪は重く、きつかった。3連覇に向けて作戦を練り、何とか達成できた。社内だけでなく、地域の活性化にもつながる」としており、18年も優勝を目指す。(黒田秀男) 【写真=雪寄せはスポーツだ――と全出場選手が記念撮影】