九州道/益城熊本空港IC─嘉島JCT、熊本地震以降の渋滞続く 全面再開見通したたず
産業
2017/03/13 0:00
九州自動車道の益城熊本空港インターチェンジ(IC)―嘉島ジャンクション(JCT)の交通渋滞が長引いている。2016年4月に発生した熊本地震の影響で、盛り土のり面の崩落により路面が陥没。復旧工事を急いでいるが、現在も片側1車線の対面通行が続いている。 復旧工事は益城熊本空港IC─嘉島JCTの区間が中心で、道路の波打ちやゆがみ、段差、ひび割れ、隆起の多い嘉島JCT―松橋ICでは補修工事も並行して行われており、終日の車線規制で朝夕は10キロ以上の慢性的な渋滞が発生する。 2月28日には、益城熊本空港IC近くで大型トラックがワゴン車に追突し、8人の死傷者が出る重大事故が起きている。 西日本高速道路九州支社(北田正彦支社長、福岡市博多区)は16年10月27日、下り線の復旧工事をおおむね完了。1車線対面通行区間の益城熊本空港IC―嘉島JCTの通行帯を上り線から下り線に切り替え、現在は上り線の復旧工事を進めているが、「現時点で、はっきりした再開時期の見通しはコメントできない」(広報)としている。 一部報道で、4月から完全復旧との見通しが伝えられたことについては否定し、「益城熊本空港IC─嘉島JCTの前後区間でも補修工事をしており、しばらく時間を要する。一日も早い全面再開へ、急ピッチで工事を進める」と理解を求めている。(武原顕) 【写真=九州道の益城熊本空港IC付近(2月22日午前11時半ごろ)】