福井ト協、冊子通じて業界PR 準中型も 高校新卒取り込み
団体
2017/03/09 0:00
【福井】福井県トラック協会(清水則明会長)は、1日から県内高校生に配布されている小冊子を通じ、トラック業界の積極的なPRを行っている。12日から制度が施行される準中型自動車免許についても周知し、高校新卒者の取り込みを図る。(星野誠) 小冊子は地元新聞社が毎春、新高校3年生全員に無料提供している「Dream」で、1日から全県に7千部が配布されている。県内企業などがカラーページで自社をPRするもので、物流企業では、北陸トラック運送(水島正芳社長、福井市)を毎年掲載。福井ト協は2年前に始めて掲載され、3回目となる。 今回は、会員企業の若手ドライバー2人が写真入りで登場。ダンプカー事業を行うハートフル(水島有日子社長、福井市)の女性ドライバー白崎夏絵さんは「工事現場のイメージを変えたい」、福井貨物自動車(清水則明社長、同市)の笠原秀朗さんも「顧客に喜んでもらえる仕事」と、やりがいと意気込みをそれぞれ笑顔で語っている。 また、2人のインタビューと同じページには、大きな文字で「18歳から準中型運転免許が取得できます」と記載するとともに、免許区分と運転可能な車両の種類などを記した一覧表を掲載。高校新卒者でも即戦力で活躍できることを説明している。 本部の中山武専務は「準中型制度スタートと重なり、いいタイミングでPRできる。ある程度の時間はかかると思うが、準中型免許を人手確保につなげていきたい。また、県内の高校とのパイプづくりに努めてきたので、2017年度の事業にも生かしたい。具体的には、高校にトラックを持ち込んでの出前講座や、会員企業の職場見学会を考えている」と話している。 【写真=小冊子「Dream」の福井ト協のページ】