流通サービス/業務改善発表会、投資すべき分野見極め 全国から17チーム参加
物流企業
2017/03/06 0:00
流通サービス(野村眞一社長、埼玉県草加市)は2月25日、16回目の業務改善発表会を開いた。全国の各拠点での予選を勝ち抜いた17チームがこれまでの成果を発表した。物流本部から6チーム、個配本部から8チーム、運輸本部から3チームが参加し、応援者も含め全国から220人が駆け付けた。今回は、ドライバー不足を背景に、ES(従業員満足度)向上による労働力確保対策に関するテーマが目立った。 野村社長は「作業現場での品質を高めることで顧客からの評価基準が上がる。限られた人、モノ、金の中でどの分野に集中投資していくべきかを見極める契機にもなる。ぜひとも、他のチームで成果を出している活動を水平展開して価値向上を図って欲しい」と激励した。「従業員ファースト」「退職者ゼロへの道のり」などのテーマでは、パートタイマーの退職が相次ぐ職場で、教育方法を見直した事例が紹介された。また、残業時間の削減や環境改善を進めたことで、労働力確保につなげたケースなどが発表された。 審査の結果、最優秀賞に輝いたのは「チーム火の国」(福岡営業所)が発表した「フィードバック」で、優勝カップと賞金10万円が贈られた。優秀賞は2チーム、努力賞は4チーム、会場賞には1チームが選ばれ、それぞれ賞金やカップが贈呈された。 総評では、神田隆常務が「自発的な取り組みに改めて感心した。ドライバー不足が特に深刻なのが個配本部だが、改善活動により、各拠点とも徐々に成果が上がってきている。明日からまた、各職場で改善活動を更に浸透させていただきたい」と呼び掛けた。また、休憩の間には、今年も「あしながおじさん」募金活動を実施。全国の各職場で寄せられた善意の浄財が、募金箱に相次いで入れられた。(谷本博) 【写真=最優秀賞を獲得した「チーム火の国」のメンバーら】