物流ニッポン – 全国の物流情報が集まるポータルサイト

国交省/ドローン検証実験、物流用ポート実用化へ 着陸精度や侵入時機能

行政

2017/03/06 0:00

 国土交通省は2月28日、小型無人機(ドローン)を使用した荷物配送の実現に向け、自動離発着を可能とする物流用ドローンポートの機能検証実験を行った。ポートへの着陸精度や、第三者侵入時の機能を検証。機体を誘導するマーカーとの誤差50㌢以下での着陸などに成功した。(田中信也)  ドローンによる荷物配送の実用・商業性を踏まえ、目視外での安全な自動飛行を可能とするため、国交省は東京大学とドローンインテグレ―ターのブルーイノベーション(熊田貴之社長、東京都千代田区)と共に、離着陸を誘導する物流用ドローンポートの2018年の実用化に向け、研究・開発に取り組んでいる。  検証実験は、ドローンポートを構成するシステムの有効性を確認する機能検証と、システムのサポートによる荷物輸送の流れをみる実験に分けて実施。機能検証は、2月28日、大型物流施設GLP座間(神奈川県座間市)で行われた。  実験には、ドローンメーカーや物流事業者、関係行政機関からなる物流用ドローンポート連絡会の鈴木真二座長(東京大学大学院教授)が立ち会い、「ドローンの物流利用は自動での離着陸が課題で、ポートに誤差無く、効率良く着陸できるシステムかどうかを(今回の実験で)検証したい」と話した。  今回の実験では①GPS(全地球測位システム)のみの着陸精度②マーカーのある状態での着陸精度③人が侵入した時の判断――について確認・検証。GPSのみでは1メートル程度のズレが生じたのに対し、マーカーありのケースではほぼ誤差無く着陸。侵入時の判断では、侵入者をリアルタイムで検知し、ドローンが上空で停止した。  また、3月3日の荷物輸送実験では、長野県伊那市の道の駅「南アルプス村長谷」から長谷高齢者専用住宅までの400メートルで、雑穀500グラムを搭載したドローンの離陸から着陸、帰還までの一連の流れを検証。  実験結果を受け、システムの改修を行うとともに、航空法をはじめ関係制度の整理やコスト低減などの検討を行い、秋ごろにシステムの統合検証実験を実施。更なる改修を経て、18年3月に総合評価として取りまとめる。 【写真=ドローンポートを構成するシステムの有効性を確認】





本紙ピックアップ

全国花き物流協が発足

 生産者の減少や需要の多様化、ドライバー不足、輸送コストの高騰といった課題に直面する花き物流業界で、虎谷勝之氏(丸見運輸社長、和歌山県かつらぎ町)ら9人を発起人とした全国花き物流協議会が17日、発足する。花き輸送に携わる…

新物効法「荷待ち・荷役時間削減義務」、CT・空港は対象外

 コンテナターミナル(CT)や空港の運営会社は、物流効率化法(新物効法)の規定の対象にならない――。一部のCT、空港では長時間の荷待ち時間が発生し、トラック運送事業者の「2024年問題」への対応を難しくしている。しかし、…

全ト協交対委、飲酒運転根絶へ署名活動

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は、2025年の事業用トラックによる年間の飲酒運転事故が33件(24年比3件増)と増加したことを踏まえ、各事業所の全ドライバーに飲酒運転しない宣誓書の署名活動を全国展開するなど、業界一…

ニュース深掘り/適正原価に関する調査、実態反映へ回答を

 国土交通省は「トラック適正化2法」の規定に基づき、2028年度にも導入する適正原価の設定に向け、トラック運送事業者の原価構造把握を目的とした実態調査を行っている。全てのトラック事業者に調査票を発送しており、回答が義務付…

オススメ記事

全国花き物流協が発足

 生産者の減少や需要の多様化、ドライバー不足、輸送コストの高騰といった課題に直面する花き物流業界で、虎谷勝之氏(丸見運輸社長、和歌山県かつらぎ町)ら9人を発起人とした全国花き物流協議会が17日、発足する。花き輸送に携わる…

新物効法「荷待ち・荷役時間削減義務」、CT・空港は対象外

 コンテナターミナル(CT)や空港の運営会社は、物流効率化法(新物効法)の規定の対象にならない――。一部のCT、空港では長時間の荷待ち時間が発生し、トラック運送事業者の「2024年問題」への対応を難しくしている。しかし、…

全ト協交対委、飲酒運転根絶へ署名活動

 全日本トラック協会(寺岡洋一会長)は、2025年の事業用トラックによる年間の飲酒運転事故が33件(24年比3件増)と増加したことを踏まえ、各事業所の全ドライバーに飲酒運転しない宣誓書の署名活動を全国展開するなど、業界一…

ニュース深掘り/適正原価に関する調査、実態反映へ回答を

 国土交通省は「トラック適正化2法」の規定に基づき、2028年度にも導入する適正原価の設定に向け、トラック運送事業者の原価構造把握を目的とした実態調査を行っている。全てのトラック事業者に調査票を発送しており、回答が義務付…

Share via
Copy link
Powered by Social Snap