JL近畿地域本部/あんしん大会、発展と品質向上誓う一層の業務効率化
団体
2017/03/02 0:00
【大阪】JL連合会の近畿地域本部(吉田正則本部長)は2月18日、大阪市で近畿地域本部あんしん大会を開き、「いまこそ立ち上がろう!共に目指せローカルの品質」をテーマに、更なる発展と品質向上を誓った。(蓮尾輝) 吉田本部長が「残業時間の削減、人手不足の解決など、我々は一層の業務効率化を求められている。その一方で、無事故・無違反、安全と安心を届けて荷主の信頼を得るという運送事業の基本も忘れてはならない。景気回復、地方創生への期待感が高まる今が業界にとっての正念場。ヒューマンネットを生かし、信義・商道・相互扶助の精神を持って社会的責務を果たしていきたい」とあいさつ。 公明党の北側一雄副代表も「日本の経済を支えているのは技術力とモノづくりだが、縁の下で基盤を支える物流が無ければそれも成り立たない。JL連合会は、日本の根幹を担う物流の効率化に対して長年多大な貢献を果たしてきた。少しでも業界の課題解決の力になれるよう、国政に取り組んでいきたい」と話した。 近畿トラック協会の辻卓史会長は、トラック業界共通の課題として人手不足について取り上げ、「29歳以下の若年ドライバーは全体の10分の1で、女性ドライバーは40分の1程度。対策は打っているものの難航しているのが現状だ。ドライバーという職業そのものに悪いイメージが先行しており、若年層、女性にとって魅力ある業界をつくらなければ改善は難しい。適正運賃を収受し、労働環境を向上させなければならない」と述べた。 JL連合会の迫慎二副会長は「トラガールをテーマとした映画を撮影する企画が進んでいる。既に制作陣と協議に入っており、後は資金を集めてゴーサインを出すだけの状態だ。予算は3億円を見込んでいる。皆さんにも業界イメージ向上のため協力して欲しい」と呼び掛けた。 物流マーケットでは、コンサルタント会社や運行支援機器メーカーが最新の機器とサービスを紹介。また、日本総合研究所の寺島実郎会長が「世界の構造転換と日本経済の進路」と題して講演した。 【写真=「いまこそ立ち上がろう!共に目指せローカルの品質」をテーマに開催】